雨漏りが発生したら嫌ですよね。
まして、それが雨の降っていない晴れている日だったらなおさらです。
「雨」漏りというくらいですから、雨が降っている時に雨が建物内に漏れてくるのを想像する人がほとんどだと思いますが、実は雨が降ってなくても雨漏りしてくることがあるんです。
意外に感じるかもしれませんが、「雨が降っていないのに雨漏りして困っています」という相談は結構多いです。
今回は、そんな晴れの日の雨漏りの原因や注意点をご紹介します。
晴れているのに雨漏りが起きる原因は
雨が降っていないのに雨漏りが起きる原因は数多くありますが、そんな中から代表的なものを3つ紹介します。
給排水管からの漏水
雨が降っていない日の雨漏りで最も多いのが給排水管からの漏水です。
水道管やトイレの排水からの水漏れで、正確には雨漏りとは違いますが、雨漏りと漏水を見分けるのは難しく、雨漏りの原因を調査すると給排水管からの漏水だったということもあります。
給水管や排水管は雨が降ってなくても水が流れる場所ですので、この部分に不具合があると晴れの日でも水が漏れてくる原因になるんです。
雨水の時間差による漏水
晴れの日に雨漏りが発生していて、数日前に雨が降っている場合は、このパターンが多いです。
建物の室内から雨が直接当たる屋根の表面までは実に様々な建築資材があり、それらの資材をゆっくりと雨水が浸透していき、数日後に室内に雨漏りが発生することがあります。
例えば、屋上に降り注いだ雨が防水シートの亀裂からシートの内側に侵入し、コンクリートの亀裂から徐々に建物内に侵入。
じわじわと染み込んだ水が天井裏に水溜まりを作り、天井に染み込んで、それでも吸収しきれなかった水が室内に垂れてくる。こういった具合で雨が降ってから建物内に侵入するまで結構時間がかかることがあります。
結露による漏水
漏水とは少し違いますが、意外と侮れないのが結露です。結露については、以前こちらの記事でも紹介しているので、ご覧ください。
結露とは、室内で温められた水蒸気を含んだ空気が急激に冷やされることによって、飽和水蒸気量を超えた水分が水滴となって結露になります。
そのため、窓の付近や屋根の付近は冷たい外気温に近いので、結露が起きやすいポイントです。
中には冷房の吹き出し口付近でも結露が生じることもあります。
一般住宅ではありませんが、厨房などで結露が生じて、水滴が料理に入ってしまい食中毒が起きてしまうこともあり侮れないんです。

このように、雨が降ってなくても雨漏りが発生するという事例は意外と多いもの。
そして、その場合は雨が直接建物内に漏れてくるケースよりも原因を探すのが難しいことが多いです。
その上、じわじわと侵入した水の影響で構造材の腐食やシロアリの発生など、大損害になる可能性も高く、晴れの日の雨漏りは非常に危険でもあります。
雨が降っていなのに雨漏りしてきたら、しっかりと原因を確認して雨漏りしないように早急に対処するようにしてくださいね。