窓の縁が濡れてる→それは雨漏りサイン【正しく対処しましょう】

思い当たったりしませんか?
  • 最近、雨の日に窓の縁が濡れていることが多いなぁ…
  • 他は異常がないのに、どうして窓だけ濡れるんだろう?
  • たいした被害はないから、放っておいても大丈夫かな?

この記事は、こんな悩みを持っている人に向けて用意しました。

雨の日に『窓の縁』が濡れてしまうのであれば、あなたの家で『窓から雨漏り』が起きている可能性が高い状態です(冬場なら結露の可能性もあります)。

一般的に『雨漏りは天井からするもの』という印象が強いですが、じつは雨漏りの原因第一位は、なんと『窓からの雨漏り』なんです。

窓から雨漏りした場合は、その水滴が一番最初に窓の縁に溜まります。つまり窓の縁が濡れてしまう場合は『窓から雨漏りしている』可能性が極めて高い状態なのですが…。

『雨漏り = 天井から』という印象が強いので、雨漏りを疑わずに放置してしまい、知らないうちに大きな被害に繋がってしまうケースが多いんです。

雨漏りを放置すると、家屋・そこに住む人々に対する影響は甚大…。そこでこの記事では『窓から雨漏りが起きる原因』と『正しい対処法』についてまとめました。

目次

窓から雨漏りが起きる原因

窓から雨漏りが起きてしまう原因は、大きく分けて4つあります。それぞれ詳しく説明していきますね。

4大原因
  1. コーキングの破損・劣化
  2. 外壁の劣化・ヒビ割れ
  3. (引き違い)窓の隙間
  4. 施工不良

原因1:コーキングの破損・劣化

窓からの雨漏りにおいて、ダントツに多い原因がこの『コーキング』の破損や劣化によるもの(コーキングとは、窓枠を取り付ける際に外壁との隙間を埋めるための素材。キッチンまわりや洗面台にもよく使われているゴムのような素材です)。

コーキングは柔軟性があり、窓枠と外壁との隙間にピタッとフィットします。これが雨水の浸入をシャットアウトする働きをするわけです。

しかし、コーキングにはそもそも『紫外線に弱い』という性質があり、常に日光に晒されているコーキングが劣化していくのは避けられません。

劣化が進むと、コーキングにひび割れや剥がれなどの破損が起きてしまいます。そこから雨水が雨水が浸入し、窓からの雨漏りに繋がってしまうわけですね。

原因2:外壁の劣化・ひび割れ

外壁の破損なのに、窓から雨漏り?と思われたかも知れません。

ですが、雨水が家屋に『侵入』する原因は壁であっても『染み出してくる』箇所は別、ということは雨漏りでは日常茶飯事なんです。

外壁もコーキングと同じように少しづつ劣化し、ひび割れなどの破損が起きてしまいます。日本の家屋の場合は、地震によって外壁にひびが入ってしまうことも珍しくはありません。

もし窓まわりの外壁に1㎝でもひび割れがあれば、そこから雨水が壁の内側を通って、窓から雨漏りが起きてしまうのはなんとなく想像がつくのではないでしょうか。

でも、実は…『ひび割れが窓から全然離れた位置にある』のに、窓から雨漏りしてしまうパターンもあるんです(ひび割れから外壁の中を伝ってくるケースなど)。

この場合、それだけ長い距離を雨水が通ってきていることになります。外壁の中は湿気とカビまみれになっている危険性も増しますので、一刻も早い対処が必要になります。

原因3:引き違い窓の隙間

引き違い窓とは、2枚のガラス窓を左右に引く、いわゆる一般的な窓のことを言います。この2枚の窓の境目にあるわずかな隙間から、雨漏りが起きてしまうパターンです。

この引き違い窓も原因3と同じく『普段の雨では水が浸入することは少ないが、台風のように横殴りの雨だと雨漏りしてしまう』というケースが非常に多くなります(長年使っていると、窓の境目も少しずつズレてきますので通常の雨でも雨漏りするケースが発生してきます)。

通常は窓枠をはめ込んでいるレールには排水用の穴があり、仮に雨漏りが起きても水が溜まらないようになっています。

ところが、ここにホコリなどゴミが溜まっていると排水できず、部屋の中にまで水が溢れてしまう事態にまで発展してしまうこともあるので注意が必要です。

原因4:施工不良

基本的に新築(や経過年数が短い家屋)は、よっぽどのことがない限り窓から雨漏りすることはありません。

窓からの雨漏りは、やはり『劣化』が原因となるパターン(原因1,2)が圧倒的に多く、家屋自体の経過年数が短ければ経年劣化は発生しませんからね。

言い換えれば…『まだ経過年数が短いのに窓から雨漏りしてしまった場合』は、残念ながらそもそも施工不良の可能性を疑う必要があります。

(残念ながら、私たちのもとに寄せられる相談に『新築なのに雨漏りした』というケースは決して少なくありません…)

たとえば一例として…

基本的に家を建てる時は、窓枠に防水シートやフィルムを張っています。これは『雨仕舞』といって、窓と外壁の隙間からの水の侵入を防ぐ防水加工のことですが…。

残念ながらこれがキッチリされておらず、窓から雨漏りが起きてしまったという例があります。

『新しい家屋だから雨漏りは発生しない』ということはありませんので、注意しましょう。

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窓からの雨漏りが疑わしい場合の対処方法

ここまでで、窓から雨漏りが起きてしまう原因はご理解いただけたでしょうか?ここからは『窓から雨漏りが起きてしまっているかも…』となった場合の対処方法を説明していきますね。

まずは窓のコーキングをチェック

窓から雨漏りが起きてしまう原因で、ダントツに多いのが『コーキングの経年劣化』。ですから、まずはここをチェックしましょう。

といっても、チェック方法はいたって簡単。窓枠と外壁の隙間に埋めてあるコーキングを実際に見てみるだけ。

ひび割れていたり、剥がれている個所はありませんか?もしあるならば、コーキングの劣化が原因で、窓から雨漏りしている可能性が考えられます。

(雨水はホントわずかな隙間からでも侵入するので、大したことがなさそうな傷でも油断してはNG!)

そもそも『コーキングの寿命は約10年ほど』と言われていますので、すでに築10年以上経過している家屋であれば可能性はより高いといえますね。

窓枠のレールをチェック

窓から雨漏りが起きてしまう原因4で説明したように、窓枠のレールには排水用の穴があります。次はこの部分をチェックしてみましょう。

もしそこにホコリなどのゴミが溜まっているようであれば、排水が上手くいかないことで雨漏りしている可能性が考えられます。

もしゴミが溜まっているようであれば、すぐに掃除しましょう。

そうすれば窓枠のレールに雨水が溜まりにくくなり、それだけで今発生している雨漏りは止まるかも知れません・

窓付近の外壁をチェック

最後は窓付近の外壁を見てみましょう。少しでもひび割れなどの破損があるのであれば、窓から雨漏りしている原因になっていることがあります。

雨水はほんのわずかな隙間からでも侵入してきますので、よくチェックしてみてくださいね。

原因箇所が見つからない・対処しても雨漏りが止まらないときは?

ここにあるような調査&対処をおこなっても雨漏り箇所が見つからない、または『原因が分かったけど対処方法がわからない』ようなら…とにもかくにも『雨漏り修理の専門業者』に連絡をいれてしまいましょう。

そもそも『雨漏り修理』というのは、原因をピンポイントで特定し適切な対処を行わなければいけません。

今回のような簡易チェックで原因が見つからない場合はもちろん、壁の劣化などで雨漏りしているケースなどは素人対処で雨漏りを止めようとするのは無謀です。

(窓枠レールの掃除や、簡単なコーキング補強(コーキング自体は店で買えます)程度で止まればいいんですけどね…)

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業者に連絡して、お金を取られるのが心配…

雨漏りが発生したにも関わらず、雨漏りの修理業者に連絡をしないケース。

おそらく、ほとんどが『お金を取られるんじゃないか?』という不安が理由ではないでしょうか。

じつは、その心配はそもそも不要です。ちゃんとした優良な雨漏り修理の専門業者であれば、現地の事前調査〜見積もりまで、無料でご対応するのが基本だから。

少なくとも、雨漏り修理業社へ相談する→お金を取られる、なんて流れはありません。

ただ、残念ながら世の中にはいわゆる『悪徳業者』的なものも存在します。ここにだけは注意が必要です(悪徳業者の場合、現地訪問&簡易調査でお金を請求してくるケースもあります!)。

ちゃんとした雨漏り修理業者の選び方はこちらの記事にまとめてありますので、参考にしてください。

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窓の縁が濡れてる→それは雨漏りサイン:まとめ

では最後に、今回の記事の内容をまとめますね。

窓から雨漏りする4大原因
  • コーキングの破損や劣化
  • 外壁の劣化やひび割れ
  • 引き違い窓の隙間
  • 施工不良
窓からの雨漏りに対する対処
  • 窓のコーキングひび割れをチェック
  • 窓枠のレールをチェック
  • 窓付近の外壁がひび割れをチェック

窓からの雨漏りは原因となる箇所が多く、なかなか対処するのが大変。今回の記事があなたの助けになれば幸いです!

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