【見落とし注意】配管周辺からの雨漏りを未然に防ぐ方法

雨漏りと言えば『屋根から』というのが世間一般的なイメージではないでしょうか。ですが、実際の雨漏りは屋根だけでなく、意外にも”外壁”や”窓”、はたまた”床”や”換気扇(の取り付け口)”からなんてパターンも。

じつに様々な箇所で発生する雨漏りですが、そのなかでも意外なポイントが水道管やガス管、エアコンなどの”配管周辺”。

配管自体は家屋の様々な場所に取り付けられていますが、設置方法によっては雨漏りのリスクとなるケースもある『雨漏りの危険ポイント』なんですよ。

配管周辺が雨漏りリスクが高いということを知らない方が多いので、気づかないうちに雨漏りが進行していた…なんてことも珍しくありません。

ぜひ、この記事を参考にしっかりと配管周辺の雨漏り対して備えましょう!

目次

雨漏りリスクのある配管とは?

一般家屋における配管というのは

  • 排水管(主にキッチンや2階トイレの外壁から)
  • ガス管(主にキッチンの外壁から)
  • エアコンの配管(エアコンが設置されている部屋の外壁から)

以上の3点ですが、これらの配管が『外壁を通って外部に露出した配管』か『外壁内に収納されている配管』かどうか、が雨漏り観点による重要なポイントになります。

『外壁を通って外部に露出した配管』は要注意!

ここでいう雨漏りリスクのある配管というのは前者の『外壁を通って外部に露出した配管』なんです(ちなみに、外壁内に収納されている場合、配管による雨漏りリスクはとても低くなります)。

新築では外壁内に収納されている場合が多いんですが、中古住宅やリノベーションした住宅では施工上の問題もあり、露出させている場合が多いんですね。

外壁を通って露出した配管は、雨漏りの観点で見ると『雨漏りリスクが高くなって当然』といっても過言ではありません。というのも、配管を外壁に通すという行為自体が雨漏りのリスクを引き上げてしまうからなんですね。

家屋にとって穴を開けることは雨漏りの弱点を増やすこと!

配管を通す際、当然ですが『外壁に穴を開ける』必要があります。

穴を開けて配管を通す際、どうしても配管と外壁の間に隙間ができてしまうんですが、この隙間が雨漏りに対しての弱点となるんですね。

特に外壁に露出した配管は、隙間が剥き出しとなってしまうため、雨漏りリスクが高くなってしまうんですよ。

基本的に雨漏りは家屋の破損によって生じた隙間から起こります。つまり、外壁に穴を開けるというのは『雨漏りの観点だけでみれば弱点を増やしてしまう』リスクの高い作業というわけなんです。

もちろん、建築時にしっかりと防水施工はされてはいるんですが、それでも雨漏りが発生するリスクはゼロにできません。次は、その理由については解説していきます。

配管周辺から雨漏りが発生する2つの要因

防水施工がされているのに、配管周辺から雨漏りしてしまう主な理由は次の2つです。

  • コーキングの経年劣化
  • 施工不良

理由1.コーキングの経年劣化

家屋を建てる際、様々な隙間ができます。その隙間を埋めるのがコーキング。ゴム状の柔らかい素材で、窓枠や外壁の継ぎ目など、様々な箇所に使用されています。

配管周りの隙間を埋めるのも、このコーキングが使用されています。ですから、基本的にはコーキングが水の浸入を防いでおり、隙間から雨水が入り込むことはそうそうありません。

…が、残念ながらコーキングには”経年劣化”というものがあり、防水効果は永久には続かないのです(汗)。

一般的なコーキングだと、およそ10年程で経年劣化の時期に入ります。経年劣化が起きるとコーキング自体が脆くなり、ひび割れなどの破損が起きやすくなる→そこから雨漏り、という流れが発生してしまうんですね。

理由2.施工不良

残念ながら、配管周りの雨漏りで意外に多いのが『業者による施工不良』です。

単純な人的ミスや技術不足などにより、コーキング処理が甘く、隙間が防ぎ切れていなかったケースが多くなります。ようは、コーキングの隙間から雨漏りが発生してしまうんですね。

建ててから間もない家屋で『配管周りからの雨漏り』が発生する場合、残念ながらこちらの施工不良ケースが多いと思って良いでしょう(コーキングが経年劣化を迎える前のため)。

配管周辺からの雨漏りが非常に危険な理由…!

配管周辺からの雨漏りが危険な理由、それは…『気づくまでに時間がかかる』こと。

配管は外壁を通っているので、雨漏りが発生した場合、ほぼ確実に『壁の内側』に水が入り込みます。水は上から下へと流れるため、入り込んだ水は室内よりも、むしろ壁内を下へ流れていくんです。

ですから、室内に水が染み出すよりも、壁内に水が滲み続けているケースの方が多いんですよね。こうなると、雨水が室内に入り込んでこないので、雨漏り被害が発生していることに気づけないのです。

このケースになると、実際に室内に異常が発見されるのは、じつは『かなり雨漏りが進んだあと』となります。つまり…壁の内側は染み込んだ雨水による湿気で、大きく被害が進んでしまっている、なんてことになってしまうわけですね。

配管周辺からの雨漏りを未然に防ぐには?

先ほどお伝えしたように、基本的に『配管周辺から雨漏りが発生していた場合は、気付きにくい』という厄介な特性があります(汗)。

ですから、配管周辺からの雨漏りを防ぐには、普段から配管周辺をチェックすることが重要。

じつは業者に依頼せずとも、ある程度セルフチェックで確認できるんですよ。ポイントはたった1つ。『配管周辺のコーキングにひび割れ等の破損、隙間ができていないか?』です。

配管周辺に異常があった場合のメンテナンスは?

もしも配管周辺を確認した際に『コーキングがひび割れている』『コーキングと配管の間に隙間ができてしまっている』といった異常が見つかった場合は、なるべく早くコーキングの補修をする必要があります。

コーキングによる補修自体は、ご自身でも行うことが可能です。

もしもご自身での修理が不安な場合は、雨漏り修理の専門業社へ相談してみるのがお勧めです。

ちゃんとした優良業社なら、電話相談や現地の確認、もしも業者に修理を依頼する場合の見積もり金額提示などは無料で対応してくれるので、安心して相談できますよ!

もしもすぐに対応が行えない場合は?

すぐにご自身での対応や業者を呼ぶことができない場合は、簡易的な応急処置をしておくべきです。

  • 問題の配管箇所にブルーシートをかぶせる
  • 問題の配管箇所に防水テープを貼っておく

など。あくまでも応急処置なので一時的な物ではありますが、効果はありますからね。これらはホームセンターにて安価で手に入りますので、応急処置にはぴったりですので、ぜひ試してみてください。

【見落とし注意】配管周辺からの雨漏りを未然に防ぐ方法:まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に記事の内容をまとめていきますね。

雨漏りリスクのある配管とは…⬇︎

外壁を通って外部に露出した配管のこと。配管を外壁に通す際、雨漏りの弱点となる隙間ができてしまう。外部に露出した配管は隙間が剥き出しの為リスクが高い。

配管周辺から雨漏りが発生する2つの理由…⬇︎

  • コーキングの経年劣化
  • 施工不良

配管周辺からの雨漏りを未然に防ぐには…⬇︎

配管周辺のコーキングにひび割れ等の破損、隙間ができていないか?を定期的にチェック!

ある意味あまりメジャーではない、配管周辺からの雨漏り。しかしあまり知られてはいませんが『発生していても気付きにくく、被害が進行しやすい』という厄介な特性を持つ雨漏りです…(汗)。

ぜひ定期的にチェックして、雨漏りを未然に防いでくださいね!

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