悲しい現実→新築も雨漏りします【ヒント:保証】

この記事でわかるポイント!
  • 新築住宅で雨漏りする原因が分かる
  • 新築住宅で雨漏りした場合の保証について分かる
  • 新築住宅で雨漏りした場合の対処の流れが分かる

念願だった新築住宅。そこで発生する、まさかの雨漏り…。悲劇ですよね。

「なにかの間違いであってほしい」

と思う気持ちは痛いほど分かりますが『新築住宅で雨漏りが起きた』という事例は現実にまぁまぁあるので困ったもの。

新築での雨漏りの場合、持ち主に非があることは少なく、別の原因があって雨漏りが発生することがほとんどです。外的な要因から、今の新築住宅における『流行り』まで…色々な要素が雨漏りの原因となります。

この記事には、新築住宅なのに雨漏りしてしまう原因を中心にまとめておきました。

3〜4分ほどで読める内容ですので、念願の新築住宅を手に入れた方・これから新築住宅の購入を考えている人は、ちょっと読んでおいてくださいね!

目次

新築住宅で雨漏りが起きやすい箇所

新築による雨漏りは様々な箇所で起こる可能性がありますが、そのなかでも特に多い要注意箇所はこちら。

新築での雨漏り箇所:割合
  • 外壁開口部(窓、換気口、エアコン):33%
  • 屋根・バルコニー:22%
  • 軒と外壁の取り合い部分:10%
  • その他

※パーセンテージは新築で雨漏りが起きた箇所のそれぞれの割合になります

外壁の開口部(窓、換気扇、エアコン)

新築の雨漏りにおいて、最も注意を払うべき箇所がこの開口部です(開口部とは家屋での、窓や出入り口、換気扇など、外部に向かって開いている個所のこと)。

この開口部、当然ながら外壁に穴を開けて設置しています。穴を開けるということは=隙間ができるということ。つまり、そのぶん雨漏りが起こるリスクが高まるので、非常に重要な部分となります。

もちろんそれは業者さんも百も承知ですから、シーリング(ゴム状の柔らかい液体)で隙間を埋めるなど、様々な施工をしています。

それでも、やはり物理的にそもそも『穴を空けている』わけですから、雨漏りが起きやすい筆頭箇所となってしまうのはやむを得ませんね。

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屋根・バルコニー

ひと昔前と違い、最近は陸屋根(陸屋根)やバルコニーがある住宅が増えてきました。

これらに共通するのは『傾斜がなく、フラット』というところ。

見た目がオシャレだったり、そこで洗濯や趣味を楽しんだりと様々なメリットがありますが『傾斜がなく雨水が溜まりやすい』といったデメリットがあります。

これはつまり…雨漏りリスクがもともと高いということにも繋がるんです。

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軒と外壁の取り合い部分

軒とは屋根のうち、外壁や窓に向かって突き出ている部分のこと。その軒と外壁のちょうど境目が取り合い部分と言って、施工不良による雨漏りが起きやすいんですね。

取り合い部分は屋根と外壁を繋げる部分のため、ここも雨漏りリスクは元々高い箇所となります。

さらに屋根と外壁は施工する業者さんが違うことが多く、そこでの連係ミスなどにより、本来必要だった作業が抜けてしまったりして、施工不良が起きやすくなっているんです。

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新築住宅で雨漏りが起きる原因

本来、起こるはずのない新築住宅で雨漏りしてしまう、大きな原因はこのふたつ。

新築を雨漏りさせる2大要因!
  1. 施工不良
  2. 台風や降雪などの自然災害

    原因1.施工不良

    新築での雨漏りにおいて、最も多い原因がこの施工不良。家には基本的に雨を侵入させないように、様々な施工がされています。

    それにも関わらずたった数年で雨漏りが起きてしまうのは…残念ながら業者さんのミスによる施工不良がほとんどです…。

    とはいえ、業者さんが手抜き工事をしたらから…というわけではありません(例外はあるかもですが)。

    家は機械ではなく人の手で作られますから、そのためどうしてもミスがないとは言い切れないんですね。

    台風や降雪などの自然災害

    もう一つの原因がこの自然災害。

    こればかりは新築であろうが何年も経った家であろうが、残念ながら関係ありません(ある意味、運ですね…)。

    年々被害が大きくなっている台風…ニュースで観た方や、実際に被害に遭われた方はお分かりかと思いますが、家屋に与える影響は非常に大きいんです。

    強風によって屋根の一部が吹き飛んだり、飛来物の衝突によって家屋の損傷が発生、そこから雨漏り…というのはよくあるケース。

    他にも、冬特有の”降雪”による凍結被害などによって屋根が破損し、そこから雨漏りが起きるということもあります。

    こういった自然災害は予期し難いものですが、新築住宅に対する雨漏り原因に直結する数少ない原因ですので、注意が必要です。

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    最近の新築住宅で雨漏りが起きやすい…(理由あり)

    新築で雨漏りが起こる原因はご理解いただけたかと思います。

    自然災害でもない限り、新築で雨漏りするのはほぼ施工不良なのですが…冒頭でもお話した通り、今の新築住宅には昔と比べて『雨漏りが起こりやすいある原因』があるんですね。

    それは、昔と比べて今の住宅は『家の弱点部分に雨が当たりやすくなっている』という点です(弱点部分とは構造上、雨水が浸入しやすい箇所のこと)。

    たとえば、先ほどご説明した開口部などはまさに弱点となるので、従来は窓の上に軒を設置することで雨が直接当たるのを防いでいるものです。

    これは実際に軒が90㎝出ていれば、3mは雨が当たらないと言われているほど、効果が高いもの!

    こういう雨を直接当たらないように逃がしてあげる施工を総称して『雨仕舞』といいますが…最近の住宅は陸屋根など、軒がない屋根が多く、そういった住宅では弱点部分に雨が非常に当たりやすくなっているんですよ。

    そのため、ちょっとした施工ミスや破損がキッカケとなり、雨漏りが起きてしまうというケースが増えています。

    施工不良で雨漏りした新築家屋を救う方法

    ここからは、いわゆる『保証』について、少しお話しておきます。

    まず、施工不良についてです。この場合は、新築家屋ならではの保証があなたの家屋を守ってくれます。

    住宅の売り主であるハウスメーカーには、瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)というものがあります。

    瑕疵とは隠れた欠陥(通常では気づけない欠陥)のことであり、つまりは『欠陥があったら責任をとりなさいよ』というものです。

    これは(2019年現在)『住宅品質確保促進法(品確法)』という法律により、築10年以内に家屋の雨漏りを防ぐ部分に瑕疵があった場合は、『売り主が無償で補修しなければならない』と定められています。

    ですから、あなたの家で(売主に起因する原因である場合によって)雨漏りが起きたなら、築10年以内であればその修理を要求できることになりますね。

    もし売り主が倒産していても大丈夫

    年月が経てば、取引をしたハウスメーカーなどが倒産している場合もあるかも…という不安がありますが、じつはその場合も安心です。

    平成21年10月1日に『住宅瑕疵担保履行法』が定められました。これは簡単に言えば『売り主が欠陥に対して保証できる資金を確保できるようにするための法律』です。

    これにより売り主は

    • 10年間、修理を負担するための保証金を預けておく
    • もしくは指定保険法人との保険契約を結ぶ

    のどちらかが必要となります。

    ですから、万が一売り主が倒産していたとしても、保証に関しては大丈夫ということになります。

    こういった法律は、随時変更が加わります。また、私たちは法律の専門家ではありませんので、記載内容への保証を行うことはできませんのでご了承ください。新築住宅を建てるさいは、しっかりとご自身で確認することをオススメします!

    自然災害で雨漏りした新築家屋は救えるのか?

    「施工不良の場合は分かった。でも、自然災害の破損による雨漏りの場合は、諦めるしかないのか…?」

    ここが気になりますよね。

    施工不良でない場合、先にご紹介した『瑕疵担保責任』は適用されません。ですが、こういった自然災害の場合、もう1つ頼れる可能性のある方法があります。

    それが『火災保険』の存在!

    自然災害による雨漏りは火災保険が使えるかも!

    じつは自然災害による雨漏りは『火災保険が適用できる』場合があります(ですので、火災保険って結構重要です)。

    台風での雨漏りは風災、雪での雨漏りは雪災に当てはまるんです。

    ただ…これらに関しては契約内容にもよりますし『自然災害による雨漏りと認められなかった場合』は保険が適用されません。これが結構大変…。

    さらに、保険の申請には特定の書類提出が必要です。

    当然ながら、保険側もしっかりと入念にチェックしますし、書類には『どういった理由で火災保険が適用とみなされたか』という詳細な記述も必要。

    ご自身で対応するのは、ほぼ不可能でしょう(し、対応できたとしても結局『雨漏りの専門家による調査結果』が必要になります)。

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    面倒な保険申請業務も、雨漏り修理業社に丸投げしよう!

    一部の雨漏り修理業社は、こういった保険申請に対するポイントを熟知しています。また、保険申請に関わる書類作成〜といった作業関連を代行してくれることも。

    特に、雨漏り修理の経歴が長い業者ほど、こういった保険対応に強いと言えます(経験がモノを言う世界ですからね)!

    というわけで、宣伝を挟みます…。

    私たち『雨漏りの匠』も、神奈川で25年以上雨漏りの専門家として活動してきた大ベテラン。

    火災保険が適用できるかどうかの調査から面倒な保険の申請業務まで、すべての保険申請業務を無料で代行することが可能です!

    もしも

    • これって、火災保険が適用できないかな…?
    • 火災保険を適用したいんだけど、やり方が…

    という形でお悩みなら、ぜひお気軽にお声がけくださいね!

    【悲しい現実】新築でも雨漏りします:まとめ

    では最後に、この記事をポイントをおさらいしましょう。

    新築住宅で雨漏りしやすい箇所
    1. 外壁開口部(窓、換気口、エアコン):33%
    2. 屋根・バルコニー:22%
    3. 軒と外壁の取り合い部分:10%
    新築住宅を雨漏りさせる2大要因
    1. 施工不良
    2. 自然災害
    新築で雨漏りしたら…
    1. 築10年以内なら瑕疵担保の保証があるかも!
    2. 自然災害なら火災保険が適用できるかも!

    新築住宅での雨漏りの多くの原因は施工不良、もしくは自然災害によるもの。持ち主であるあなたに責任があることはほぼありません。

    ですので遠慮することなく、使える保証や保険は使ってしまって、バッチリ対処しちゃいましょう!

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