- 雨漏りと水漏れの違いについて
- 雨漏りと水漏れの見分け方
もしも天井から突然ポタポタと水が垂れてきたら…正直とても焦りますよね。
こういった場合、真っ先に思い浮かぶのが『雨漏り』かもしれませんが、それはもしかしたら『水漏れ』の可能性も考えられます。
といってもほとんどの方は「これどっちだよ!?」状態かもしれませんが(笑)
じつはこの雨漏りと水漏れは、似ているようで原因はまったくの別物。このような理由から、それぞれの対処も大きく変わってしまうんですね。
このため、もしあなたが雨漏りと水漏れ、どちらかで勘違いしてしまうと、間違った対処をしてしまい、その分被害も拡大してしまう恐れがあります。
あなたがそんな目にあわないよう、この記事では『雨漏りと水漏れの違い』についてガッチリまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
雨漏りと水漏れの違い

どちらにも共通して言えることは、家屋が濡れてしまうこと。
ですが、先程も言いましたが、それぞれの発生原因がまったく違います。
雨漏りの原因
雨漏りはその名のとおり『雨水』が『外部』から侵入してくる現象ですね。
本来、家は雨水が浸入してこないように防水施工がしっかりされているんですが、様々な理由で雨漏りが起きてしまいます。
たとえば家屋の経年劣化や外的要因による破損、はたまた施工不良だったり…。
これらについての詳しい情報はこちらにまとめてありますので、よければ参考にしてみてくださいね。

水漏れの原因
水漏れは雨漏りと違い、家庭で使う生活用の水が家屋の『内側』から漏れ出す現象です。
家庭内に水を供給するための水道管がなんらかの原因によって破損し、水漏れが起きてしまうんですね。
水道管はキッチンや洗面台などから外部へと繋がっているのですが、その経路として家屋の内部(壁の内側や屋根裏など)を通っています。
その内部で水漏れが発生すると天井や壁から水が染み出してしまうんですが、その見た目はもう雨漏りとほぼ一緒!
このため雨漏りと見分けが付きにくく、勘違いしやすいんですね。
お風呂やトイレ、洗濯機も水漏れの危険がある
水道管はキッチンや洗面台だけではありません。
当然ながら、お風呂やトイレ、洗濯機も水道管と繋がっているので、水漏れの危険があります。
排水口の詰まりやゴムパッキンの劣化、ホースの裂傷や蛇口の劣化など、様々な要因で水漏れが起きる危険は多いんですね。
これらの水道管も家屋の内部を通っているため、水漏れが起きれば壁から水が染み出してきてしまうのです。
雨漏りと水漏れは原因が違うから対処が変わる!
- 雨漏りは家の『外』からのトラブルによる『家屋の破損』が原因
- 水漏れは家の『内側』からのトラブルによる『水道管の破損』などが原因
このように原因が大きく違うため、間違った対処をしてしまっても解決しません。
雨漏りと水漏れ、どちらかを見分けて、それぞれに合わせた対応が必要になってくるんですね。
雨漏りと水漏れ、それぞれの症状で分かる見分け方

あなたが『雨漏り』と『水漏れ』を勘違いして間違った対処をしないように、どちらかを見分ける必要があります。
そのポイントとしては『症状』を見ること。100%とまではいかなくとも、ある程度症状を見ればどちらか見分けることができるので、それぞれ解説していきますね。
まずは水漏れを疑う
雨漏りも水漏れも、多くの症状が似通っています。ですが、水漏れには雨漏りにない特徴がいくつかあるんです。
そこで、見分けるには『水漏れならではの特徴が出ていないか?』をチェックするのがオススメです。
以下のような症状があれば水漏れの可能性は高いと言えます。
- 水道を止めているのにメーターが回っている
- 水道料金が普段よりも高く請求されている
- キッチン台下の収納部分が湿気っていたり、収納床が柔らかくなっている
- 水道管が通っているであろう外側の基礎部分が濡れている(雨が降っていないのに)
- 天井、壁、床が濡れている(天候に関係なく)
- 水道管接続部分から水が漏れている
- 洗濯機の排水溝からくさい臭いがする
オススメの方法:水道メーターで水漏れチェック!
水漏れ確認の効果的な方法がこの水道メーターを使った方法。水を使ってないのにメーターが回っていたら、明らかにおかしいですからね。
ここではその手順を簡単に載せておくので、参考にしてみてください。
- まず家中の蛇口が閉まっているか確認
- 水道メーターの確認(一戸建てであれば道路と家屋の間近く。マンションなら玄関外の横)
- 水道メーターのパイロット(針ではなくプロペラ部分)を確認
- パイロットが回転しているかどうかをチェック
このステップでチェックをしてパイロットが回転した場合、どこかで水が流れているということ。つまりどこかから水漏れが起きている可能性が高い状態ということです。
もちろん例外もあります。ごくわずかの水漏れではパイロットが反応しない場合もあるので、100%断定できるわけではありません!
このステップでパイロットの動作が確認出来なかった場合は、雨漏りの疑いが強くなります。
雨漏りと水漏れ、どちらにせよ放置は厳禁!

どちらにしても症状が浅い場合、軽く考えて対処を後回し、そして放置してしまうという方も少なくありません。
ですがこれは絶対に厳禁です!
今は軽いかもしれませんが、雨漏りでも水漏れでも、放置してしまえば被害はどんどん大きくなり、取り返しがつかなくなることもあるんですよ。
雨漏りと水漏れ、どちらも家屋が水に濡れてしまう点は同じなので、基本的に被害は共通しています。
しかし水漏れに関しては『水漏れ特有の被害』があるため、それらを解説していきますね。
雨漏りと水漏れの共通被害
家屋が水に濡れた状態を放置するとこんな被害が…。
- カビや害虫による健康被害
- シロアリ被害
- 家屋の耐震性低下
- 漏電被害
これらの被害内容については、こちらの記事に詳しくまとめていますので、参考にしてください。

水漏れ特有の被害
共通被害に加えて、水漏れの場合はさらにこんな被害が起こります。
- 水道料金のバカ高い請求
- 地盤沈下
水漏れ特有の被害1.水道料金のバカ高い請求
実際にここまで放置する人は少ないかもしれませんが、水漏れが起きている限り水道代はずっと発生します。
そのため、毎月の水道代は跳ね上がり、経済的に大ダメージを負う危険があるんですね。
水漏れ特有の被害2.地盤沈下
少ないケースですが、水漏れを放置すれば地盤沈下(地面がへこんでしまうこと)だって起こります。
地面の中に埋まっている水道管からの水漏れを放置していると、水道管周辺に少しづつ空洞ができます。この空洞が大きくなればなるほど、地上の土が空洞へ流れ込んでくるため、当然その分地盤沈下が起きてしまうんですね。
地盤沈下が起これば家が傾いたり、へこんだ部分に車がはまってしまったりと様々な被害が考えられるでしょう。
水漏れと雨漏りは対応業者が違う

繰り返しますが雨漏りと水漏れの原因は別物。そのため修理を依頼する業者もそれぞれ違います。
雨漏りなら『雨漏り修理業者』、水漏れなら『水道修理業者』と分かれますので、ここまでにご説明した見分け方でどちらか判断できれば、それぞれの業者に連絡して修理を依頼しましょう。
ですが…場合によっては雨漏りor水漏れの判断がつかない時も出てきます。こういった場合は、どうすればいいのか…。
それは『どっちの業者でもいいから、とりあえず連絡する』です!
雨漏りと水漏れの判断が難しい場合
判断に悩んだら、雨漏りと水漏れどちらの修理業者でも構いませんので、とにかく『業者に相談してみること』をオススメします。
仮に間違っていたとしても、あなたが現状を伝えれば、その情報をもとに業者さんが判断できるケースもありますからね。
もしあなたが判断できずどうしようと迷ってしまったなら、その時間の分だけ『被害は拡大』します。逆に言えば対応が早ければ早いほど被害は『最小限』に抑えられるということ。
雨漏りか、水漏れか…ここに長い時間悩んでいる方が家屋にとってダメージなので、遠慮せずにどちらかの業者に相談してみましょう!
雨漏りと水漏れの違いを解説!:まとめ

ではここまでの内容をまとめていきましょう。
- 雨漏りは家の『外』からのトラブルによる『家屋の破損』が原因
- 水漏れは家の『内側』からのトラブルによる『水道管の破損』などが原因
- まず家中の蛇口が閉まっているか確認
- 水道メーターの確認(一戸建てであれば道路と家屋の間近く。マンションなら玄関外の横)
- 水道メーターのパイロット(針ではなくプロペラ部分)を確認
- パイロットが回転しているかどうかをチェック
雨漏りか、水漏れか…判断がつかないなら、どちらでもいいから『まず業者へ連絡する』ことが大事!(もちろん、判断できれば対応した業者に連絡しましょう)
雨漏りと水漏れ、どちらにしても家屋に与えるダメージは相当なものです。
放置してしまえばどんどん被害は拡大してしまうので、早急に対処しましょう。
雨漏りと水漏れの判断がつかないなら…
私たちに相談してみませんか?あなたの家屋でおきている症状をお伺いし、必要に応じて現地を拝見させていただきながらチェックいたします!
もちろん、相談〜現地確認まで無料でご対応しますので、ご安心ください。
もしあなたが雨漏りか水漏れか分からなくても、遠慮することはありません(行ってみたら水漏れだった、ということはよくある話です(笑))。
もしお困りでしたら、お気軽にご相談くださいね。
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