- 雨漏りが発生したときの被害内容が網羅的に分かる!
雨漏りと聞いて、一番最初に思いつく被害が『(天井などから)水がポタポタと垂れてきて、室内が濡れてしまう』ではありませんか?
室内に雨水が侵入すると、お気に入りの家具が濡れてしまったり、掃除や片付けが必要になったり、お気に入りの家具が濡れてしまったりと、もうてんやわんやですよね。
確かにこれも大変な被害ではあるのですが…じつは『雨水が垂れてくる』というのは雨漏りトラブルによって起きる被害の『ほんの一部』にすぎません。これ以外にも、様々な被害があるんです。
その中には「もうてんやわんやだよ(笑)」じゃすまない大ごとに繋がる被害も…。
この記事では、そんな『雨漏りで発生する被害』について網羅してまとめておきました。この機会に、ぜひ読んでみてくださいね。
雨漏りが引き起こす5大被害!
雨漏りの被害は室内が雨水でめちゃめちゃになるだけ…というわけではありません。じつはそれ、雨漏り被害としてはむしろ『序の口』レベルなんです。
雨漏りによる被害はかなり幅広く、大きく分けて以下のような『5大被害』が発生します。
- 雨水の侵入によって室内に『水濡れ被害』が発生
- 侵入した雨水による、家屋への『腐食被害』
- 大量発生する『シロアリ被害』
- 『漏電被害』による家電製品の不調から火災まで!
- そして、家屋に住まう人たちの『健康被害』
『雨漏り = 室内が濡れて大変』レベルで考えていた時と比べて、かなり大げさに聞こえる被害が並んでいますよね。これが、大げさで済めばいいのですが…。
では、それぞれの被害について、もう少し詳細にお伝えしていきます。
雨漏り被害その1.室内の水漏れ被害
とりあえず、雨漏りといえばコレ。まさに代表的な雨漏り被害ですね。
軽く染み出してくるレベルの水濡れから、水がボタボタ垂れてくるレベルの水漏れまで。雨漏りの進行状況によって被害状況はかなり変わります。
そもそも、家屋の中に『濡れても構わないもの』なんて、そうそう無いはず。これだけでも、十分厄介な被害と言えますね。
雨漏り = 天井(屋根)と思ってませんか?
天井から水が垂れてきて、その下にバケツを置いて…雨漏りによる雨水の侵入って、おそらく『天井(屋根)』から、という印象が強いのではないでしょうか。
もちろん天井から雨水が垂れてくるタイプが多いですが…じつは
- 家屋の窓
- 家屋の屋根
- 家屋の壁
- 家屋の…床(!?)
- 換気扇などの取り付け口。
などなど。天井(屋根)以外にも、様々なところから雨水が侵入してくることがあるんです。じつは、雨漏りの原因でもっとも多いのは天井(屋根)ではなく『窓』ですからね。
『雨漏り= 水が垂れる = 天井(屋根)』というイメージがあるので天井からの雨漏りには気付きやすいのですが…壁や床に雨漏りの疑いを持って見る人はそうそういません。
そうなると、雨漏りに気づくのが遅れ、どんどん被害が進んでいる…なんてケースもあります。
天井以外から発生するタイプの雨漏りは決して珍しいものではないので、室内が濡れている(壁や床にカビが生えている、なども注意)時は、様々な観点から雨漏りを疑った方がいいでしょうね。
雨漏り被害その2.家屋の腐食被害
家屋に使われている素材は、基本的に『濡れる』という状態がよろしくありません。主な建築材である木材はもちろん、いっけん頑丈そうに見える鉄筋コンクリートでさえ大きなダメージを与えます。
木材は雨水による湿気を含むことで、材質が腐って朽ちてしまいますし、鉄筋コンクリートは内部の鉄骨が錆びてしまうんですね。
家屋への腐食被害は建築材だけでなく、室内の内装にも影響があります。
ひどい雨漏りで天井や壁のクロスが剥がれたり、なんだかブヨブヨと膨らんでしまったり…これらも、腐食によって発生している被害です。
家屋の腐食による被害は、住んでいる人を危険に晒す!
一度腐食した部分は自然に直ることは当然なく、どんどん被害が進んでしまいます。
腐食が進んでいくと家屋自体の耐久性が著しく下がり、地震などによる倒壊の危険性はもちろん、突然天井が落ちてきたりといった大きな被害にも繋がることがあるんです。
ここまで来ると、てんやわんやでは済みません。家屋がダメになるどころか、大切なご家族にまで被害が及ぶ危険性があります。
雨漏り被害その3.シロアリ被害
じつは、知らない人が多いのですが…シロアリという生き物は『湿った木材』が大好物なんです。
雨水による腐食が発生している家屋の中身は、まさに『雨水で湿った木材』…この大好物に惹かれて、シロアリが大量発生(繁殖)してしまうんですよ。
シロアリの発生原因の80%が雨漏りと言われているくらい、シロアリと雨漏りには密接な関係があります。
ただでさえ腐食してもろくなっている建築材を、シロアリに食べられてしまったら…家屋の支えはスカスカのスポンジ状態になってしまいますよね。
こうなると、耐久性は当然ガタ落ちです。なにせ、食べられたところは『なくなってしまう』わけですからね。
しかも、シロアリ被害にあった家屋の修理費用&シロアリ駆除費用は、かなり高額。家屋にも家計にも、精神的にも大ダメージを負うことになりますね…。
雨漏りによる被害その4.漏電被害
ここらへんまで来ると、もはや家屋の被害を超えています。冗談ではなく、生命の危機に直結しかねない、甚大な被害です。
私たちが普段目にすることのない『家屋の内側』には、様々な配線が設置されています。この配線が、雨漏りで染み出してきた雨水と接触し、漏電してしまう事故が起こり得るんですね。
漏電することで家電に十分な電力が届かなくなり満足に動かなくなってしまったり、なんの脈絡もなく突然ブレーカーが落ちてしまったり。
電気代が異様に高くなってしまうケースもあるので、これだけでも非常に厄介な被害をもたらすのですが…。
本当に恐ろしいのは、漏電による感電&火災!
家電製品の不調なども確かに嫌な被害ですが、何より危険なのは漏電によって発生する『感電事故』と『火災』です。
これらが発生すると、下手すると死亡事故にまで繋がります。夜寝ている間に、家屋の裏側で発生していた漏電が原因で火災になったら…考えるだけでゾッとしますよね。
「そんな大げさな…」
と思うかもしれませんが、こういった被害が実際に起きている。何を言っても、結局これが事実です。
- じつは最近雨漏りしている
- 最近、明らかに家電の調子がおかしい
- 突然ブレーカーが落ちるようになった
といった異変を感じたら、とりあえず調査だけでも依頼してみた方がいいかも知れませんね。ちゃんとした雨漏り修理業者なら、相談〜現地調査まで無料で対応してくれますから。
ちゃんと見てもらった方が、安心しますよね!
雨漏りによる被害その5.健康被害
最後がコチラ、住んでいる人たちへの健康被害です。
雨漏りによって健康被害が発生する原因はいくつかあります。
- カビ
- ダニ
- ネズミ
などなど…。名前を聞くだけでも、苦手な人は身震いするような原因たちですね。
非常に厄介なのが、どれも『目に見えないレベルで』健康被害の元を撒き散らす点。どれだけ注意しても、これらの原因が存在している時点で確実に健康への悪影響が出てくるでしょう。
こういった健康被害は、特に小さなお子様・ご高齢の方に起こりやすく、それゆえ重症になる危険もありますから注意が必要です。
さらにはっきり言えば…カビ・ダニ・ネズミが発生している家屋で生活するとか、考えるだけで健康崩しそうじゃないですか?
(豆知識)雨漏り被害には一次と二次がある
ここまではざっと『雨漏りの被害』という形で紹介しましたが、じつは雨漏りによる被害は進行状況によって『一次被害』と『二次被害』と分けられます。
言い換えれば、これは雨漏り被害が『どれだけ進んでいるのか?』という、ひとつの目安のようなもの。この進行状況によって被害の危険度も大きく変わってきます。
雨漏りによる『一次被害』
この段階は、家屋の小さなヒビや隙間から、屋根裏や壁の内側などの『見えない部分』にだけ雨水が浸入してしまった段階です。
ここでのポイントはあくまで『見えない部分』というところ。
つまり、一次被害の段階では室内にまで水が染み出すことはないため『ほとんどの人が、雨漏りしていることに気づかない(気づけない)』段階ということです。
雨漏りによる『二次被害』
二次被害は、雨漏りが室内にまで染み出し初めて『被害が目に見える状態』になった段階。
天井からの水漏れや、クロスの剥がれ…通常は、こういった被害を直接目で確認できる状態になって『雨漏りしていると初めて認識できる』状態になります。
言い換えれば…あなたが「あっ!雨漏りしている!」と気づいたときには、すでに進行状況は『二次被害』まで進んでいる状態、ということになります。
いつ『二次被害にまで進行するか』は分からない
雨漏りというのは、その性質上『一次被害から◯時間経過したら、二次被害に進みます』といった明確な指標がないんです。
雨漏りの原因が発生したら、すぐに室内にまで染み出してくることもあれば…ずっと前から一次被害が発生しているにも関わらず、いつまで経っても『室内に染み出さない(見えない)』ケースもあります。
ですが、たとえ室内に染み出していなくても、その雨水はしっかり家屋にダメージを与え続けています。『被害が見えていない間は、大したダメージではない』という考えは当てはまらない、ということです。
雨漏りに気づいて修理業者に見てもらったら『じつは1年近く前から雨漏りしてて、ずっと家屋内部を侵食していた』なんて事例もあるんですよ。
「まだ大丈夫」は雨漏りの禁止ワード!
雨漏りを放置すると、放置した時間の長さだけ家屋に大きなダメージを与えます。
しかも、二次被害に進行するまで『どれくらいの間、一次被害が続いていたか分からない』という状態です。ということは…。
小さな雨漏りを見つけた時に「まぁ、まだ大したことないし、今度でいいかな…」といった考えは絶対にNGであることが分かっていただけるのではないでしょうか。
その小さな雨漏りが『見える状態になるまで』に、実は長期間裏側で家屋をむしばみ続けていた可能性もあるわけですからね。
雨漏り被害に気づいたら、まずは無料範囲で業者を活用せよ!
「雨漏りの修理って、なんとなくお金がかかりそう…」
と思って、ギリギリ(大丈夫かな?という不安に耐えられる間)放置してしまったり、いきなり自分で修理をしようとするケースがありますが、じつはこれ、すっごく大損してます。
というのも、先ほども少し触れましたが、優良な雨漏り修理業者であれば相談〜現地の簡易調査まで無料で対応する。これが一般的な雨漏り修理業界の基本ですからね。
専門家に見てもらった結果
- じつは雨漏りじゃなかった
- 修理代に納得できない!
といった理由で、ご自身で修理したり(絶対にやって欲しくないですが)とりあえず様子見放置したり、という判断をしたならまだしも…。
せっかく専門家に無料でチェックしてもらえるにも関わらず、そのまま放置するとか、素人判断でとりあえず修理しようとしてみるとか、まぁ『もったいない』ですよね(笑)。
雨漏り被害って、一般的な想像よりもはるかに厄介&大ごとになる可能性があるので、雨漏り被害に気づいたのなら、まずはサクッと相談だけでもしてしまう方がいいですよ。
(とはいえ、世の中には腕の悪い業者や、相手を騙すことを考えている悪徳業者も多数います…。こちらに『優良な雨漏り修理業者の選び方』をまとめてありますので、ぜひ参考にしてください)
雨漏りするとどんな被害がある?:まとめ
少しボリュームのある内容だったかと思いますが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
最後にここまでの内容をまとめておきますので、おさらいしてみてくださいね!
- 雨漏り被害その1.水漏れ被害
- 雨漏り被害その2.腐食被害
- 雨漏り被害その3.シロアリ被害
- 雨漏り被害その4.漏電被害
- 雨漏り被害その5.健康被害
- 雨漏りは『気づいた』時点ですでに二次被害
- 「まだ大丈夫」は雨漏りの絶対禁止ワード!
- 雨漏りに気づいたら、まず無料範囲で業者を活用せよ!
『雨漏り = 天井(屋根)から雨水が漏れてくる』というイメージだけだったのであれば、この記事を読んでかなり印象が変わったのではないでしょうか。
少なくとも「たかが雨漏り、大丈夫だいじょうぶ!」とは、とても言えなくなったと思います(笑)。
どれだけしっかり作られた家屋であっても『絶対に雨漏りしない家』というものは存在しません。もしもあなたの大切な家屋に雨漏りの兆しが見えたら…絶対に放置しないで、しっかり対処しましょうね!
この記事が、あなたの役に立つことを願います!
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