- 雨漏り修理で火災保険が使えるor使えないの条件が分かる
- 火災保険を使って雨漏りを直す一連の流れを分かりやすく理解できる
- 火災保険を使う際の修理業者の選び方が分かる
- 火災保険利用時の注意点が分かるので無用なトラブルを避けられる
もしも、大切な家屋が雨漏りしたら…室内は濡れるし家屋にも損害が出るので、一刻も早く直さなきゃと思いますよね。
でも、おそらく誰もが頭を抱えるのが『修理費用が高そう…』という心配。
正直に言えば、たしかに被害状況次第で修理代はかなりの高額になってしまうこともあります…。ですが、じつは『無料〜格安』で雨漏り修理を行える方法があるのをご存知ですか?
それが『火災保険の利用』。知らない人も多いのですが、火災保険は『雨漏り修理にも使える』保険なんですよ!
とはいえ、残念ながらすべての雨漏り修理に火災保険が使えるわけではありません。ちゃんと適用条件などを知っておかないと、ぬか喜びになってしまったり、業者とのトラブルに巻き込まれてしまうことも…。
そこでこの記事では、雨漏り修理と火災保険についての情報をまとめました。これを読めば、雨漏りに対する火災保険の知識が必要なぶんだけまるっと手に入りますよ!
先にお話しておきますが、とある行為をやってしまうと『火災保険が適用できなくなる』大失敗があります!雨漏りに火災保険の適用を考えている方は、しっかりチェックしておくことをオススメします!
雨漏り修理に火災保険が使える3つの条件
まず大前提ですが、雨漏りで火災保険を適用するには以下3つの条件が『すべて』当てはまらなければいけません。
- 発生原因が然災害ある
- 発生から3年以内である(例外あり)
- 設定した免責金額の範囲である
これだけじゃ、意味が分かりませんよね。ひとつづつ解説していきます。
条件1.発生原因が自然災害
これが一番大きなポイント。雨漏りが起きた原因が『自然災害』であることです。
(保険会社にもよりますが)火災保険には
- 風災
- 雹災(ひょうさい)
- 雪災
という項目が含まれており、これらのいずれかが雨漏りの原因であれば、火災保険が使える場合があります。
ただ…当然ながら、あなたが加入している火災保険にこれらが含まれていなければ、そもそも使えません。まずはここを確認しておきましょう。
では、次にそれぞれ『どのような内容が該当するのか?』を説明していきます。
風災とは
台風や竜巻、暴風による被害をさします。この中でも特に多いのが、近年被害が拡大している台風でしょうか。
台風をはじめとした強風被害では
- 瓦やスレート材などの屋根材が吹き飛ぶ・ずれる
- 強風による飛来物で家屋に破損が起きる
- 強い雨風で雨どいが破損
といった被害が発生します。これらの家屋損害により、雨漏りが起きてしまうんですね。
よく『台風被害の雨漏りは、無料で直せます!』的なお話は、主にこの風災が適用できるケースになります。
雹災とは
雹とは5mm以上の氷の塊。豆粒程のサイズから卵ぐらいのサイズと様々…そんなものが降ってきたら、家屋に破損が起きても不思議じゃありませんよね。
雹によって発生した家屋の破損から雨水が侵入する状態になってしまうわけです。
雪災とは
都会の方はあまりイメージがないかもしれませんが、じつは雪が原因で屋根に破損が起きることも多いんですよ。
雪による重みや凍結が、家屋に大きなダメージを与えることにつながるわけです。
雪による雨漏り被害については、こちらの記事に詳細にまとめてありますので、合わせて読んでみてください。
条件2.発生から3年以内
保険法により『自然災害で雨漏りが起きるような破損が起きた場合、3年以内に申請しなければ請求できる権利が失われてしまう』という決まりがあるんです。
…ところが、じつはこれは一般的な『基準』の話であって、保険会社によって独自の期間を設けていることが多々あります。
保険会社が設けている条件によって変わってしまうので、ここはそれぞれ確認しておいた方がよいでしょう。
とりあえず、雨漏りを確認したら早急に動き出した方が安心ですね!
設定した免責金額の範囲であるか
ちょっと難しい言い方になりましたが、免責金額とは『自己負担額』のことを指します。この免責金額の設定は
- フランチャイズ方式
- 免責方式(エクセス方式)
という2つの方式があり、それぞれの設定により『火災保険でお金が下りるかどうか』の判断が変わってきます。
フランチャイズ方式
ひと昔前の火災保険に多かった方式です。
保険金のボーダーラインが『20万円』となっており
- 修理費用が20万円以内であればすべて自己負担
- 20万円以上であれば全額保険会社が負担する
と決まっているタイプの保険です。
この方式だと20万円以内の被害だとすべて自己負担になってしまうので、被害が小さい場合は保険の恩恵を受けられないことも…。
免責方式(エクセス方式)
最近の火災保険で多く採用されているのは、一般的にこちら。
これはお客様自身が一定の自己負担額を決めて、被害額から自己負担額を引いた金額が火災保険として使えるというもの。
たとえば自己負担額が『5万円』の設定だった場合…
- 被害額3万円→保険金0円
- 被害額10万円→保険金5万円
被害額が自己負担額を超えていない場合は火災保険が使えないということですね。逆に被害額が自己負担額を超えている場合は、差し引いた金額が火災保険として使えます。
こちらの場合は一定額負担しなければならないデメリットがありますが、少額でも保険適用されることが可能になります。
3つの条件を満たせば、100%保険が使える…?
ここで挙げた3つの条件をすべて満たせば『火災保険が使えるパターン』になりますが、これはあくまで必要最低条件。
最終的には、そのうえで『火災保険が使える内容かどうか』という保険会社の判断が入ります。すべての条件を満たしていても、100%保険が使えるとは限りません。
多くの資料を保険会社に提出し、発生原因がちゃんと『条件を満たした』内容であり、保険適用が妥当であることを証明・説明するために、保険会社との交渉に入っていくことになるわけです…。
雨漏り修理に火災保険が使えないケース
ちなみに、以下のケースもよくある『雨漏りの原因』ですが、これらのケースでは火災保険は基本的に使えません…。
- 経年劣化
- 施工不良
- リフォーム等による破損
火災保険が使えないケース1.経年劣化
残念ながら、建物の経年劣化による雨漏りには火災保険は適用されません。
先に挙げた『自然災害』に心当たりがない場合、この経年劣化が一番疑わしいと言えます。保険会社に経年劣化と判断されてしまったら、火災保険は残念ながら適用されません…。
火災保険が使えないケース2.施工不良
業者のミスなどによる施工不良に対しても、残念ながら火災保険は使えません。
これは特に築10年以内の新築の住宅で起こるのですが、このケースの場合は火災保険ではなく『家屋における建築保証』が使える場合があります。
まよわず建築業者に相談してみましょう!
火災保険が使えないケース3.リフォーム等による破損
最近多いのがリフォーム時に起きた破損が原因で雨漏りが起きるケース。古くなった家屋を建て替える方が増えてきてるからですね。
これも自然災害ではなく、もちろん人的要因によるものなので、火災保険は使えません。
また、最近増えている太陽光パネルですが、これを設置する際にトラブルが起きて…というケースも。もし設置やリフォームを考えているのならば注意が必要です。
雨漏り修理に火災保険を適用する流れ
実際に火災保険を適用するには、いくつかのステップがあります。ここで申請~修理までの流れを具体的に解説していきますね。
ステップ数を見れば分かるように、火災保険の適用は『結構大変』です…!
- まず雨漏り修理業者へ連絡
- 保険会社へ連絡
- 必要書類を記入し、保険会社へ提出
- 保険会社による現地調査
- 保険金の支払い
- 雨漏り修理業者へ正式依
ステップ1:まず雨漏り修理業者へ連絡
保険の申請には保険会社の書類が必要となるので、まずは保険会社へ連絡を入れたいところですが…まずは雨漏り修理業者へ連絡してください!
なぜなら、保険会社へ連絡を入れた時点で『被害内容や状況について、詳しい説明を求められるケースがある』から。
ここで下手な受け答えをしてしまうと、本来は保険が適用できるケースなのにも関わらず、保険適用外となってしまう恐れがあります…。
まずは先に雨漏り修理業者に連絡を入れ、被害内容を確認してもらいつつ、保険適用が行えるケースかどうか?修理費用はいくらか?などを確認してもらうとよいでしょう。
簡単な現地調査や見積もり・保険適用チェックは無料が基本なのでご安心を!
ここで『雨漏り修理業者に確認してもらう』というと、いかにも費用が発生しそうなものですが…ちゃんとした業者は、ここまでの工程を無料で行うのが基本です。
ですから、そういった心配は無用!
実際に修理を依頼するまで金銭の発生はしないので、安心して相談しましょう。
ステップ2.保険会社に連絡
つぎは、保険会社へ連絡。あなたが加入している火災保険の会社、もしくは保険代理店に連絡しましょう(電話番号は保険証券やホームオページで確認してくださいね)。
この時、ちゃんと保険証で補償内容や期限のチェックを忘れずに行っておきましょう。
連絡を入れると、保険会社から
- 保険金請求書
- 事故状況報告書
という2点の必要書類が届きますので、受け取ったら次のステップへ。
もしここで詳細な状況などを聞かれたら、雨漏り修理業者に共有された内容を伝えるか、場合によっては雨漏り修理業者へ確認してから回答します!と繋ぐといいですね。
ステップ3.必要書類を記入し、保険会社へ提出
ステップ2で届いた書類に関しては専門的知識が必要になるので、ここは雨漏り修理業者と一緒に作成したほうがスムーズ(業者によっては、書類の作成代行をやっているところもあります)。
プラスαとして、修理業者には
- 修理費見積もり書
- 被害箇所の写真
- (可能ならば)被害内容に関する詳細
以上3点を用意してもらうとなお良しです。
これらに関しては、ちゃんと火災保険に精通している修理業者なら分かっていますので、気にしなくても提示していただけると思いますが…一応確認しておきましょうね。
すべての書類(2点+α)が揃ったら保険会社へ発送し、次のステップへ。
ステップ4.保険会社による現地調査
ここから、保険会社による現地調査が行われます(実際には保険会社ではなく、公平に審査するための第三者機関の調査が訪れるはず)。
ここで火災保険が適用されるかどうかのジャッジが行われるわけですね。
ちなみに、この調査費用に関しては保険会社が持ちますので、あなたに費用負担はありませんからご安心を!
この時点での雨漏り修理は絶対にNG!
この時点では、まだ保険適用が確定していません。
保険会社の現地調査が完了する前に修理をしてしまうと、現地調査が行えなくなってしまうので…保険が使えなくなってしまうことに!
ちゃんと『保険適用が確定してから』修理を行うようにしましょう。
ここは、本当に注意が必要なポイント!保険会社が実際に現地調査をして確認しない限り、保険は適用されません。保険会社の確認より先に修理を行ってしまうと、火災保険の適用は不可能に…!ちゃんとした業者であれば必ず止めると思いますが、あなたも心に刻んでおいてください!
ステップ5.保険金の支払い
調査機関による調査後、審査が通れば見事火災保険適用となり、保険金が支払われます。
基本的に支払期限は請求手続き完了後30日以内ですが、状況次第で変わることも。ここは必ず『保険会社にいつ頃保険金が入るのか確認』しておきましょう。
ステップ6.雨漏り修理業者に正式に修理依頼
ここでやっと修理の正式な依頼を行うことになります。
業者さんにしっかりと雨漏りを直してもらって、無事解決!という流れですね。
このとき、念のため以前にもらった見積金額に相違がないかということもチェックしておくことをオススメします。
雨漏り修理への火災保険適用:よくあるトラブル
ちゃんと適用できれば非常にありがたい火災保険ですが…じつはこれ、適用するにあたって結構『業者間とのトラブル』に巻き込まれる事例も多いんです。
たとえば…
- 保険が通らなかったので雨漏り修理をキャンセルしたら、解約料の請求をされた…
- 絶対保険が下りると断言されて修理をしたが、実際は保険は下りず、自己負担に…
- 自然災害が原因ではなかったが、台風のせいでなったと虚偽の報告を指示された…
- 火災保険適用後、追加工事がかかると言われ、その分は自己負担に…
これはほんの一部ではありますが、実際によその業者間で発生したトラブル事例です。
はっきり言えば、これはほぼ『業者のせい』です(一部、ただの悪徳業者ですが…)。ちゃんと火災保険の適用に関して精通していない業者だと、こういったトラブルが起こり得ます。
火災保険を使う時の雨漏り修理業者の選び方
このようなトラブルを避けるために必要なのが『最適な雨漏り修理業者を選ぶこと』。
注意しておきたいポイントはやはり
ちゃんと雨漏り修理に対する火災保険適用に精通しているか?
です!
火災保険が適用できるかは、業者によってかなり変わる!
修理業者によっては、火災保険に対応していない場合もあるんです。
対応外の修理業者だと、保険会社に提出する書類の申請のサポートや、修理業者にお願いするべき資料も用意できないことに…。こうなると、保険適用までの道のりはかなりハードです。
それに対して火災保険に精通し何度も対応してきた業者ならば、スムーズに話が進みますし、無用なトラブルも避けられます。
業者を選ぶ際には、まず『火災保険の適用に精通しているか?』を確認することを徹底しましょう。
火災保険に精通した業者はここがすごい!
たとえば、火災保険に精通している業者であればご面倒な書類の作成を代行してくれます。
また、業者によってはちゃんと『専属の保険鑑定人』がいたりして、しっかりとしたアドバイスもいただけるので安心なんです。
火災保険の適用可否は、大きな金額が動きますから…どうせなら、ちゃんと専門家に依頼しましょうね!
雨漏り修理に火災保険を適用しよう!:まとめ
いかがでしたか?火災保険に関しては複雑なところもありますので、かなり長い記事になってしまいました。最後にこの記事の要点をまとめておきます。
- 自然災害が原因である
- 発生から3年以内である
- 設定した免責金額の範囲であるか
- まずは雨漏り修理業者に連絡
- 保険会社へ連絡
- 必要書類を記載して、保険会社へ提出
- 保険会社による現地調査(こrが完了するまで、修理は絶対にNG!)
- 保険金の支払い適用
- 雨漏り修理業者へ正式に修理依頼
場合によっては多額の修理費が必要になる雨漏り。
火災保険が適用できれば、費用面に関して『この上なく心強い味方』ですよね!
ちょっと決まり事や申請が複雑で面倒臭いというのは否めませんが(笑)、高額な修理費が免除されることを考えたら、使わない理由はありません。
雨漏り被害に遭遇した場合は、この記事の情報をもとに保険会社さん・修理業者さんに相談してみてくださいね!
私たちも、火災保険適用による雨漏り修理のプロフェッショナル!
一応宣伝しておきますが…私たちも
- 必要書類の作成代行を無料対応
- これまで数多くの保険適用修理に対応
と、面倒な火災保険適用に向けて、最適なパートナーとなれる自信があります。
さらに、この道25年の雨漏り修理業者です。雨漏り解決率98%という数字を叩き出しているので、実際の修理も安心してお任せいただけますよ!
もしも雨漏りにお困りでしたら、いつでもご連絡くださいね。
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