- サンルームで雨漏りが起きやすい理由
- サンルームで雨漏りが起きてしまう具体的な原因
- サンルームで雨漏りが起きた場合の対策
室内でありながら陽の光が十分に降り注ぐサンルーム。
天気に関わらず洗濯物が干せるし、子供の遊び場やちょっとしたスペースに使えたり。とても便利なのですが、じつは結構な『雨漏りの危険地帯』ということはあまり知られていません。
サンルームには残念ながら『雨漏りが起こりやすいある理由』があり、雨漏りの代名詞:屋根と変わらないぐらい、雨漏りが起こりやすいのです。
そこでこの記事では、サンルームでの雨漏りに関する情報をわかりやすくまとめました。
ちょっとした時間に読めるボリュームですので、おうちにサンルームがある人や、これからサンルームを検討している人、すでにサンルームで雨漏りの疑いがある人は、ぜひ読んでおいてくださいね。
サンルームが雨漏りしやすいたったひとつの理由

サンルームが他の部屋などと比べ、雨漏りしやすい理由はズバリ『繋ぎ目』が多いこと!
サンルームは通常の外壁と違い、光を取り込むためにたくさんの窓枠を繋ぎ合わせてできているので、どうしても『隙間』ができてしまいます。
こういった隙間は雨の通り道となってしまうので、シーリング(柔らかいゴム状の液体)で埋めて防水していますが…やはり繋ぎ目部分が多ければ多いほど、それに比例して雨漏りのリスクは高くなってしまいます。
しかも、窓自体がもともと雨漏りのしやすい箇所でもあるんですよ。
サンルームは、ようは『雨漏りしやすい箇所で囲まれた部屋』ですから、そこで雨漏りが起きるのは不思議でも何でもないと言えます。


外壁との取り合い部分にも注意!
サンルームの天井、床面、側面はすべて外壁と繋がってできています。
この繋ぎ目部分を『取り合い』と言うのですが、ここはどうしても隙間ができやすく、家の弱点と言われるほど(もちろん、基本的にしっかりシーリングで埋められてはいますが)。
特に外壁に凹凸がある場合は特に隙間ができやすいので、注意が必要なポイントです。
このように窓枠、そして取り合いも含めると、サンルームは本当に繋ぎ目だらけ。雨水の侵入経路が無数にあるため、雨漏りが起きやすいんですね。
サンルームは結露が起きやすく、雨漏りに気づきにくい

結露も雨漏りも窓が濡れてしまうという点は一緒ですが、発生原因はまったく別物。
結露は外と室内での激しい気温差により、天気に関係なく窓が濡れてしまう現象。主に冬場に起こりやすい現象です。
逆に雨漏りは当たり前ですが、晴れの日には起こらず、雨の日に限って水が垂れてくる現象。
つまり雨の日だけポタポタと水が垂れてくるのなら、雨漏りの可能性が高いということになります。
このように意識しておけば『じつは雨漏りしてた!』という事態を防げますよ!

サンルームで雨漏りが起きる具体的な2つの原因

サンルームで雨漏りが起きやすい理由は『継ぎ目の多さ』ですが、本来はちゃんとシーリングで補強されているはず。
にも関わらず、なぜそこから水が漏れてしまうのか?
その主な原因は2つ。
- 経年劣化
- 施工不良
原因1.経年劣化
家屋を含め、建物における雨漏りの大きな原因は老朽化や破損などの、いわゆる『経年劣化』。
サンルームは繋ぎ目が多いため、経年劣化によるダメージを受けるポイントも多いんですね。
経年劣化に注意してほしいポイントは
- シーリング
- アルミサッシ
の2つ。
注意するべきポイント1.シーリング
一般的に、シーリングの寿命はおよそ10年。紫外線などに弱く、劣化が進むとひび割れが起きてそこから雨漏りが起きてしまいます。
特に日の光を取り込むサンルームは、紫外線をモロに浴びるので劣化しやすいんですね。
注意するべきポイント2.アルミサッシ
アルミサッシ(窓枠)の繋ぎ目部分の経年劣化で雨漏りする場合も。
アルミサッシは一件頑丈そうですが、日の光で熱を持つと伸び、冷めると縮むという性質があります。
これを繰り返すうちに、最初は埋まっていた繋ぎ目に徐々に隙間ができて、結果的に雨漏りが起きるようになってしまいます。
原因2.施工不良
すき間をシーリングで埋めたり、窓枠の取り付けをするのは業者の方々。
やはり人の手による作業なので、人為的なミスが絶対ないとは言い切れません…。業者さんの施工不良による雨漏りというケースも少なからずあるのが現実です。
(ただ単に技術不足の場合もあれば、ひどい時は手抜き作業といったこともある…)
経年劣化とは違い、施工不良による雨漏りでは築年数はあまり関係ありません。新築住宅などで雨漏りが起きる場合、多くはこちらが原因です。

サンルームの雨漏り修理は自分でできる?

あくまで応急処置の目線にはなりますが、サンルームの雨漏りなら自分で修理することも可能な箇所。
もし雨漏りしている原因箇所がハッキリと分かるなら、そこをシーリングで埋めてあげるのが一番効果的です。
必要な道具もすべてホームセンターで揃います。雨漏りしている箇所がはっきり分かるくらいの状態なら、これで何とかなるかも知れません。
ただ…対処はしやすい場所なのですが、サンルームは『雨漏りの原因箇所を特定するのが難しい』箇所なのが問題です。
サンルームは、特に原因特定が難しい箇所
とくに、サンルームの場合は困難なケースが多いです。最初にご説明した通り、サンルームは他の部屋よりも『繋ぎ目が多い』からです。
そのぶん、雨の侵入経路が多いため、実際の原因を特定するのは困難な部類に入ります。
厄介なのが、もし間違った箇所を補修した場合、雨漏りの侵入経路が変わってしまい、原因特定がより困難になってしまうことなんですよね…。
結論:明らかに原因が分かる時以外は、自分で下手に手を出さない!
自分で行うシーリング補修は応急処置であり、仮に止まったとしても再発の危険性は少なくありません。
なにより原因特定が非常に難しいので、あなたが時間と労力をかけて修理を行っても雨漏りが止まらない可能性は高いと言えます。
雨漏りの侵入経路が変わったことで、応急処置とのイタチごっこになったら、目も当てられませんからね(笑)。
明らかに原因箇所が分かる時以外は、あまりご自身で対処しないほうがいい…これが本音ですね。

サンルームで雨漏りが起きた時のベストな対策

まずは、とにもかくにもサンルーム内が濡れてしまうのを防いでおきましょう。古典的ですが、雑巾などで水の侵入を少しでも防ぐべきです。
ホームセンターで手に入る防水テープなら、貼るだけなので簡単に侵入をある程度防げますし、シーリングと違って外すのも簡単なのでオススメ。
そして、実際の処置(修理)ですが…なるべくなら先ほどご説明した通り、素直に『雨漏り修理業者に連絡』してください。
もしご自身で簡単に直せるような箇所であれば、そもそも業者に頼んでも修理代は安くすみます。であれば、確実に直してくれるプロに頼んだほうが、安心できる生活を取り戻せるはずです。
修理費用が心配なら、こんな手もあります!
雨漏り修理は、ちゃんとした雨漏り修理業者なら相談から現地での簡易調査、お見積りまで無料対応が基本です。
ようは、実際にサンルームの状況を診てもらって、業者に頼んだらどの程度かかるものなのか?を出してもらうのはタダなんですよ。
なので、もし修理費用が高い!と感じれば…そこに依頼しなければいいだけです(笑)。
ただ、世の中には相談や簡単な現地調査だけでお金を請求する業者も少なからず存在します。そういった業者は、ちゃんと見分けるポイントがありますので、下の関連記事を参考にしてみてくださいね。

サンルームからの雨漏り:まとめ

では、最後にこの記事の要点をまとめますね。
- サンルームは他の部屋より繋ぎ目が多いため、雨漏りが起こりやすい
- サンルームで雨漏りが起きる具体的なポイントは『シーリング』と『アルミサッシ』
- 主な原因は『経年劣化』と『施工不良』
- サンルームの雨漏りは、自分で修理できる?→『若干難しい箇所』!
サンルームは生活するうえで非常に便利ですが、ちょっと雨漏りしやすいのが玉に瑕(キズ)。
ですが、この記事でご説明したように、しっかりと対処できればなんの問題もありません。サンルームの雨漏りリスクをしっかりと理解し、快適な暮らしを送ってくださいね。
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