- 雨が降ると部屋の壁が濡れるなぁ…
- 天井から雨漏りしている様子もないんだけど…
- 雨の日には部屋の壁が濡れるのは何が原因なんだろう?
この記事では、この疑問の答え『壁からの雨漏り』が発生する理由についてまとめています。雨の日に部屋の壁が濡れてしまうのは、多くが『壁からの雨漏り』が原因です。
一般的に雨漏りは天井から起きるものというイメージが強いですが…じつは雨漏りは『壁』からも起きるもの。
どうして家の側面である壁から雨漏りしてしまうのか?ちょっと不思議ですよね。
そこでこの記事では『雨漏りが壁から起きる理由』から『壁の雨漏りによる被害』まで詳しくまとめました。
これを読めばあなたの悩み・疑問が解決しますよ。少しの空き時間でも読めるボリュームなので、ぜひ読んでみてくださいね。
壁から雨漏りが起きる理由.1:外壁の経年劣化や損傷
外壁は様々な素材で作られており、塗装による防水加工もされています。ですから、基本的に雨漏りが起きないようになっている状態です。
しかし、壁は24時間365日ずっと日光&雨風に晒されているので、どうしても劣化が避けられません。壁の劣化が進むと、表面の塗装が剥がれたり、ヒビが発生したり、といった損傷に繋がります。
この損傷箇所から、雨水が侵入してしまうわけです。
壁から雨漏りが起きる理由.2:地震や台風などの自然災害
台風ではとんでもない雨量と強風になるので、普段の雨では入り込むことのない隙間から雨水が浸入し、壁から雨漏りが起きることも珍しくありません。
このような『普段の雨では表面化しないような雨漏り』の場合、「台風の時くらいしか雨漏りしないから、まぁいいかな・・・」と、そのままにしてしまう方が結構います。
が…それは非常に危険な間違いです。
台風の時は雨や風が強いから被害が表面化し、目に見えているだけ。
結局、家の外壁にはすでに『雨漏りの原因』が存在していて、普段の雨でも目に見えないところで雨漏りは起きている状態です。
直さずに放置すれば、当然雨漏りの被害が進行し、普段の雨でも壁から雨漏りが起きてしまうことになりかねません。
だから、たとえ台風の時しか雨漏りしていないよう『見えた』としても、雨漏りをそのままにしておくのは危険なんですね。
台風の時だけ雨漏りがおきるケースは、他にもいくつかあります。詳細はこちらの記事にまとめていますので、気になった場合はぜひ参考にしてください。
地震で雨漏り…じつは結構身近な地震被害です!
『地震で雨漏り』というと、ちょっと意外と思う方も多いでしょうが…じつは雨漏りは『地震被害』の一つとして普通に起こり得ます。
地震が家屋に与えるダメージは、かなり大きいもの。小さい地震でも、外壁がひび割れてしまうことがあります(なかなか目視確認出来ないレベルで傷が付いているケースも多い)。
ひび割れからは簡単に水が侵入してしまうので、雨漏りが起きてしまうわけです。
壁から雨漏りが起きる理由.3:施工不良
経過年数が短い家はまだまだ経年劣化も起きてはいませんし、塗装による防水も効いています。
ですから、本来はそうそう壁から雨漏りはしません。ですが、ときどき『新しい家』でも雨漏りするケースがあります。
もし、まだ家を建てて間もないにもかかわらず、壁から雨漏りが起きたのならば、それは施工不良が原因の可能性が高いです。
施工不良で特に雨水が浸入しやすい箇所は『窓枠』と『換気口』の二つです。これらを壁に設置する際に、隙間から雨水が浸入しないよう『雨仕舞』という施工をします。
ところが、この雨仕舞がしっかりされていないと、そこに隙間が生まれてしまいますので…新築でも簡単に壁から雨漏りが起きてしまうのです。
こんなケースのように『施工不良によって壁から雨漏りする』というケースは少なくありません。
壁からの雨漏りには『進行レベル』がある
ここまでで、壁から雨漏りする理由はご理解いただけたかと思います。
次に、壁から雨漏りが発生した際の『進行状況』について解説します。
一般的に、壁から起きる雨漏りは進行の具合が4つのレベルに分かれます。以下にレベルごとの被害の具合をまとめましたので、参考にしてみてください。
- 雨水が壁の中に侵入
- 部屋の壁にカビなどの被害
- 雨が強い日に、壁が濡れているのが確認できる
- 小雨でも壁が濡れているのが確認できる
被害進行レベル1:雨水が壁の中に侵入
初期段階は『壁の中に雨漏りが侵入した』状態。
この状態だけでは、残念ながら『雨漏りになかなか気づかない』ケースがほとんど。というのも、被害が目に見える状態になっていないレベルなんですよね。
言い換えれば、『実際に被害が見える状態になっている』とは、この『雨水が壁に侵入している状態』を経ているということ。
被害が目に見えるようになった時には、すでに『雨漏りして結構時間が経っている』ケースが多くなります。ということは…?
たとえ気づいた被害が小さくても、すでに家屋には長い間ダメージが蓄積されていた、ということですね(汗)。
被害進行レベル2:部屋の壁にカビ
ここから、被害が『目で見てわかる』状態になります。まず一番最初に気づく被害が、このカビでしょう。壁の内部に雨水が浸入し、その湿気が原因で壁にカビが発生している状態です。
なぜ、最初にカビに気づくことが多いのか?それは、雨水が室内まで侵入しなくても発生する被害の1つだから。
被害進行レベル2では、部屋に雨水が入ってきている状態まで進んでおらず、壁の内側までの侵入で止まっている状態。
でも、その内側には雨水が侵入しており、結果としてその水分から『壁にカビが発生』という被害が起きるわけです。
雨が屋内に漏れてきていないだけで、壁の内部は雨漏りしている状態。つまり、これは初期段階といっても『すでに雨漏りが起きている』ということです。
このままの放置は、まさに『雨漏り放置状態』そのもの…雨漏り放置は家屋にも、そこに住む人たちにも非常に大きな影響を与えるので、この状態に気づいたらすぐに対処しましょう。
言い換えれば…すでに『壁が濡れている状態を確認できている』場合、相当被害が進んでいる恐れがあります!
被害進行レベル3:雨量が多い日に壁が濡れてくる
次の段階では台風など、普段より雨量が多い時だけ水が室内に入り込むようになる状態です。ようは、実際に壁から雨漏りしているのが確認できるレベルですね。
先ほど少し説明したように『普段の雨では雨漏りしてこない』状態なので「まぁ、まだ大丈夫かな・・・」と放置してしまう人が多いレベルです。
ですが…すでにこの状態は『レベル3』。この状態に到るまでに、壁の内側ではずっと雨水が染み出していた!という可能性が高いわけです(『必ずカビが生える』とも限りませんからね)。
この時点で、間違いなく『壁の内側は雨漏りしている』状態ですから、すぐに対策をする必要があります。すでに壁の内側がカビだらけになっているということも、珍しくはありません!
被害進行レベル4:小雨レベルでも壁が濡れてしまう
小雨ですら部屋の中に侵入するほど、外壁の損傷が激しくなっている状態です。
ここまできてると、かなり危険な状態…。
被害がこのレベルまで進んでしまっているのなら、壁の中は相当な被害が出ていることも少なくありません。
一刻も早く『雨漏り修理の専門業社』に助けを求めるレベルです。
雨漏りが“壁”から起きる3つの理由!:まとめ
では、ここまでの内容をまとめますね。
- 雨漏りが壁から起きる理由.1:施工不良
- 雨漏りが壁から起きる理由.2:外壁の経年劣化や損傷
- 雨漏りが壁から起きる理由.3:地震や台風などの自然災害
- 壁からの雨漏り進行レベル1:壁の中に雨水が侵入…
- 壁からの雨漏り進行レベル2:壁にカビが生える…
- 壁からの雨漏り進行レベル3:雨量が多い日だけ濡れてくる…
- 壁からの雨漏り進行レベル4:小雨レベルでも壁が濡れてしまう
- 『壁が濡れている』と気づいた時には、すでにレベル3に達している!
壁から発生する雨漏りは、けっして珍しい話ではありません。外壁の劣化や自然災害などにより、どの家にも起こりうることです。
だからこそ、疑わしい場合はすぐに適切な対処をする必要があります。その雨漏りをそのままにしておくと、様々な危険が及んでしまいますからね。
この記事を読んで、もしも『被害進行レベル』に思い当たる状況だったら…悪いことは言いませんので、まずは雨漏り修理の専門業社へ無料の相談・現地確認をお願いすることをおすすめします!
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