排水溝は雨漏りの要注意ポイント!【鍵はあなた自身の行動です】

この記事で分かるポイント!
  • 雨漏りにつながりやすい排水溝の要チェック項目

  • 排水溝が原因の雨漏りを未然に防ぐための予防法

『排水溝』と言われると、一般的には台所や洗面所など、室内のイメージが強いかもしれません。ですが、あまり意識したことがないでしょうが、家屋によっては屋外にも設置されています。

例えば

屋外にある排水溝の例
  • バルコニー
  • ベランダ
  • 陸屋根(屋上)

といった箇所には、必ず排水溝が設置されているんです。

あまり、こんなところにある排水溝を気にかけたことはないんじゃありませんか?であれば…排水溝が原因の雨漏りリスクがかなり高まっているかも知れません。

じつは、バルコニーや陸屋根での大きな雨漏り要因は、この『排水溝』なんです。

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ということは…気にかけず放置を続けていれば、当然雨漏りリスクはどんどん高まっていきます。たとえ新築であったとしても例外ではありません(汗)。

そこで、この記事では『排水溝の要チェックポイント』と『排水溝が原因となる雨漏りを未然に防ぐ方法』をまとめました。

バルコニーやベランダがあるお宅ならば、ぜひ一度読んでおくことをオススメします!

目次

排水溝から雨漏りが起きてしまう主な原因

その原因は『排水溝詰まりによる排水不良』です。

バルコニーや陸屋根には、じつに様々なゴミが風に乗って飛んできます。

排水溝トラブルに繋がるゴミの数々
  • 落ち葉
  • ゴミ
  • 洗濯物のホコリ
  • 虫の死骸

こういったゴミが溜まってしまうことで、排水溝が詰まってしまうんですね。

排水溝が詰まってしまうと、雨水が正しく排出されずにその場に留まってしまいます。この溜まった雨水が雨漏りに繋がってしまうというわけです。 

排水溝の詰まりが雨漏りに繋がる仕組み

排水溝が詰まることで溜まってしまった水は、排水溝とその周辺の防水層を劣化させてしまいます。

もともとバルコニーや陸屋根の床には防水層があり、通常水は入り込みません。しかし、基本的に1年中日光や風雨に晒されているバルコニーや陸屋根の防水層は、そもそも劣化の激しい箇所。

そこに排水不良による水の滞留が加わってしまうと、劣化速度がさらに増してしまいます。この劣化が、ひび割れなどの損傷に繋がり、その損傷から雨水が侵入…という流れで雨漏りが発生してしまうわけです。

雨が降った翌日に、道路わきの排水溝周辺に水が溜まっているのを見かけたことはありませんか?これと同じ現象が、あなたの家の排水溝にも起きてしまう、ということです。

まして家屋外の排水溝周辺は、排水を促すために水が集中して通る、まさに『雨の通り道』。少しの破損だったとしても、集中的に水が流れるので雨漏りが起こりやすいんです。

排水溝詰まりは目に見えない内側にも発生する

詰まりの原因となる落ち葉やゴミなどは、必ずしも排水溝入り口(目に見える箇所)だけに詰まる訳ではありません。

細かいゴミは隙間を通り、排水溝内部にもゴミが詰まってしまいます。それにより、目に見えないところが原因で排水不良が起きてしまい、雨漏りに繋がることも…。

特に大雨が降ったりすると一気に大量の水が流れ込むので、排水溝が詰まっていると他の接合部が圧力で破損してしまうこともありえます。

新築住宅でも油断は禁物!

排水溝詰まりは築年数に限らず起こり得ます。

築年数が多ければ多いほど、経年劣化で雨漏りが起こるリスクは増えますが、ゴミ詰まりには築年数は正直あまり関係ありません。台風などの強風被害が発生すれば、大量のゴミが飛んできますからね…。

そのため、屋外の排水溝付近は、比較的『新築でも雨漏りしやすい要注意ポイント』になるので、油断はできません。

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【要チェック】雨漏りしやすい排水溝:5つの特徴

ここでは、特に『雨漏りしやすくなっている』排水溝の特徴をご説明します。ここでご紹介する状態になっている排水溝は、雨漏りしやすい状態になっている『危険状態』といえます。

あなたの家は大丈夫でしょうか?ぜひ以下の5つの特徴をチェックしてみてください。

雨漏りリスクが高まっている排水溝の特徴
  1. 排水溝の掃除を怠っている
  2. 定期的な点検をしてもらっていない
  3. 植木鉢や植物を多く置いている
  4. DIYでウッドデッキを設置している
  5. 排水溝周辺に雑草が生えている

特徴1:排水溝の掃除を怠っている

結構、多くの家屋がこれに該当します(笑)。

お部屋の中はキレイに掃除をしていても、意外とバルコニーや陸屋根の排水溝掃除はあまりしていない方も多いのではないでしょうか?

排水溝から雨漏りする理由の多くは『ゴミ詰まり』です。つまり、単純に掃除を怠ってしまっている場合、雨漏りのリスクに直結します。

長く掃除した記憶がないのであれば、一度ちゃんと排水されているか、ゴミが溜まっていないかをチェックした方が良いでしょう

特徴2:定期的な点検をしていない

先ほど少しご説明したように、排水溝という部分は常に日光や風雨に晒され、なおかつ雨の通り道であるため劣化が激しい箇所です。

そのため、じつは定期的に自分で点検、もしくは業者さんに点検してもらう、という意識が結構大切な場所なんです。…が、おそらくこれをやったことがある方は、ほぼいないでしょう(笑)。

じつは、多くの場合は雨漏りに繋がる前に『防水層が劣化でボロボロになっている』『排水管にヒビが入っている』というような雨漏りトラブルのサインが発生しています。こういったサインに気づくには、定期的なチェックが必要なんですよね。

雨水侵入前の段階で処理ができれば、家屋へのダメージを大きく減らすことが出来ます。

特徴3:植木鉢や植物を多く置いている

バルコニーや陸屋根でガーデニングを楽しむ方も多いでしょう。そういったお宅には植木鉢や植物がたくさんあると思いますが、これによって細かい砂がバルコニーや陸屋根の床に舞いやすいんです。

この砂自体はかなり細かいので、それ単独ではあまり排水溝の詰まりには繋がりません。ですが、これに『(排水溝の水などで)湿ったゴミ』が合わさると、一気に排水溝の詰まりが進みます。

濡れたゴミに細かな砂が付着し、よりガッチリと排水溝に詰まってしまうんですよね…。

植木鉢や植物を排水溝付近に置いている方は、注意が必要です。

特徴4: DIYでウッドデッキなどを設置している

ご自身でバルコニーにウッドデッキを設置した場合、ついつい排水溝を隠してしまう方がいます。

業者に設置をお願いしていれば、基本的に排水溝を避けて設置するのですが、ご自身でやる場合はあまり意識しませんからね。

こうなると、排水溝にゴミ詰まりなどのトラブルが発生していても、見えないので気づけません。意識して掃除することもなくなってしまうでしょう。

でっも、ウッドデッキの隙間からもゴミは入り込んだりします。隠れていても、目に見えていない裏側でどんどん排水溝トラブルに近づいているケースは少なくありません。

特徴5:排水溝周辺に雑草が生えている

「え?関係あるの?」

と思うかもしれませんが…じつは結構関係ありです(笑)。

バルコニーや陸屋根にはゴミだけでなく、草花の種子も飛来し、それが雑草として成長します。

じつはこの屋外に発生した雑草…内部の根が成長する際に防水層を痛めることがあるんですよ。

つまり、排水溝付近に雑草が生えている場合、目に見えないところで防水層の劣化に繋がっている可能性が高くなる、ということです。

排水溝からの雨漏りを防ぐ鍵

雨漏りしやすい特徴に当てはまったとしても、あなた自身が行動によって未然に防ぐことだって可能です。

そのためには以下の3つの行動が重要になるでしょう。

鍵となる3つの行動
  1. 普段のこまめな掃除
  2. 排水溝のカバーの工夫
  3. 定期的な点検

鍵その1:普段のこまめな掃除

先ほども少しお話したように、排水溝から雨漏りする理由の多くは『ゴミ詰まり』。ということは、定期的にちゃんと排水溝周りを掃除しておくことで、リスクは大きく抑えられます。

お住いの場所などによっても変わってくるので一概には言えませんが、月に1度は掃除をしておくといいでしょうね。

地味ではありますが一番効果的で、なおかつお金もかかりません。

専門的な知識も不要で誰でも簡単にできるので、少し掃除箇所が増えるのは大変かもしれませんが、ぜひ定期的なお掃除を!

鍵その2:排水溝のカバーの工夫

本来、排水溝のカバーのメイン目的『ネズミや大きいゴミを防ぐ』という目的です。そのため、比較的小さい落ち葉やゴミは流れてしまいます。ましてや植木鉢の土などは簡単に流れてしまいます…。

ということで、そういった『小さなゴミ』を防ぐために、カバーにちょっとした工夫をしておきましょう。

排水溝カバーへのちょっとした工夫
  1. 市販品の排水溝カバーに変える、もしくは被せる
  2. ストッキング地の水切りネットや水切り袋を使用

特に2.は想像以上に効果的です。小さなゴミや植木鉢の土なんかも、しっかりと防ぐことができます!

が…1つ注意を挙げておきます。それは、『被せたアイテムが土や小さなゴミで詰まりやすい』ことです。もともと目が小さいので、濡れた土やゴミがたくさんくっつくと、それ自体が排水溝を詰まらせることになりかねません(汗)。

しっかりと鍵1にあるように『こまめな掃除』が大切です!

鍵その3:定期的な点検

これも自分でできることですから、ぜひやってくださいね!

目視で排水溝とその周辺をチェックしてください。

こんな状態はありませんか?
  • 排水溝関連にヒビなどが入っていないか
  • 防水層が劣化してボロボロになっていないか
  • 排水溝周りにゴミや砂が溜まっていないか

特に梅雨時期や台風シーズン前にしっかりチェックすることをオススメします。

大雨が続く梅雨時期や、台風といった『ちょっと特殊な雨』の時は普段と比べ物にならない激しい風雨がきますからね。しっかりチェックし、家屋に雨水が侵入するような事態を無くしましょう!

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排水溝は雨漏りの要注意ポイント!:まとめ

では、最後にここまでの内容をまとめますね。

排水溝から雨漏りが起きる主な原因は…

排水溝トラブルによる『排水不良』!

雨漏りしやすい排水溝:5つの特徴は…

  1. 排水溝の掃除を怠っている
  2. 定期的な点検をしてもらっていない
  3. 植木鉢や植物を多く置いている
  4. DIYでウッドデッキを設置している
  5. 排水溝周辺に雑草が生えている

排水溝からの雨漏りを防ぐ3つの鍵は…

  1. 普段のこまめな掃除
  2. 排水溝のカバーの工夫
  3. 定期的な点検

普段はあまり気にせずに暮らす、屋外の排水溝。あまり気にしないからこそ、じつは雨漏りの原因となってしまうケースは少なくありません。

あらかじめ注意し、ちゃんと事前に行動しておけば、雨漏りによる家屋へのダメージを防ぐことができます。

もし「今まで排水溝なんて気にしたことなかった…」というなら、ぜひともこの記事の情報をキッカケに少しずつでもいいので改善をしていきましょうね!

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