【雨漏り修理】自分でコーキングするなら絶対に知っておくべき雨漏り知識

雨漏り修理を調べると絶対に出てくるキーワードであるコーキング。

なにやら防水において非常に重要そうではありつつも、自分でも簡単にできそうなやり方もネットでたくさん出てきます。

ですので自分でやってみようという方は結構いらっしゃるのですが…『じつは雨漏りが止まっていなかった』『再発してしまった』という事例は非常に多いんですね。

じつはそういった方々の大半は、雨漏りをコーキングで直す際の重要なことを理解していないという共通点があります。

というわけで、あなたがそう言った目にあわないように、この記事では雨漏り修理におけるコーキング知識についてまとめました(もしかしたら、この記事が原因で私たちのお客様が減ってしまうかも知れません(笑))。

雨漏りをしっかり直すには正しい知識が欠かせません。ぜひ読んでみてください。

目次

『コーキング』とは?

そもそも「コーキングって何?」という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは『コーキングとは?』というところからお話していきますね。

コーキングとは、家屋の隙間を埋めるための充填剤のこと。

どのような建築物にも、必ず”隙間”があります。

仮にその隙間がそのままであれば、そこからすき間風や水が入り込んでしまいますよね。そこで隙間を埋めるために使うのか、このコーキング。

つまり、コーキングは気密性や防水性を保つために必要不可欠ということです。

コーキングと雨漏りの関係性

雨漏りは家屋の隙間から入り込んでくるもの。つまり『隙間を埋めるコーキング』は、対雨漏りの基本戦略です!

…では、なぜ隙間をコーキングで埋めているにも関わらず、雨漏りが起きてしまうのか?

それは『コーキングの経年劣化』がおもな原因となります。

しっかりと隙間を塞いでいたはずのコーキングが劣化してしまいひび割れや剥離といったトラブルが発生し、そこから雨水が侵入してしまうわけですね。

コーキングの経年劣化は早め!

一般的にコーキングの耐用年数は5~10年程と言われおり、早ければ建てて5年程で雨漏りのリスクが出てきてしまうんです!

ですから、どれだけしっかりと作った家屋であっても、年数の経過とともに雨漏りリスクはどんどん高まっていくことは避けられない…ということになります。

ご自身でコーキング補修を行う流れ

簡単なコーキング補修であれば、ご自身で行うことも可能なケースがあります。基本的な流れはとしては

コーキング補修の大筋
  1. ヒビ割れなどの雨漏り原因箇所を発見
  2. 道具を使ってコーキングを補修

と、簡単に説明するとこのような流れです(実際はもっと細かいパートはありますが)。

単純にひび割れなど、コーキングの破損を修理すれば雨漏りは止まる…という簡単な図式。道具に関しても、ホームセンターで1万円程で簡単に手に入れることできるものもあります。

比較的劣化の早い箇所でもあり、道具も比較的安価で手に入るため、自分で修理しようという方も多いと言えます。

ただ、後半でご説明しますが…じつは『雨漏り補修に対するコーキング修理』は、簡単ではありません!流れが単純=簡単、ではないのでご注意ください!

雨漏り箇所ごとに注意したいコーキングポイント

雨漏りとコーキングにおいて、重要なポイントは以下の3つです。

  • 外壁
  • 屋根

ポイント1.外壁

現在、日本家屋の外壁においてトップシェアを誇るサイディング外壁では特に、パネル同士の継ぎ目があります。そういった箇所には必ずコーキングが施されているので、ひび割れ等の破損があれば補修の必要があるんですね。

また、パネルではなく、モルタルで全面覆われた外壁においても、材質のひび割れが発生します。そういったひび割れの一時的補修にもコーキングは役立ちます。

ポイント2.窓

窓枠にも必ずコーキングは施されてます。

そもそも窓は外壁に穴を開けて組み込んでいる箇所なので、隙間ができて、そこにコーキングをするのは当然の話です。

あまり窓からの雨漏りってイメージがないかもしれませんが、じつは屋根よりも発生率が高かったりと、かなりリスクの高い箇所なんですね。

そういったこともあり、窓部分のコーキングには注意する必要があるでしょう。

ポイント3.屋根

屋根においては屋根材のひび割れなど、軽度な破損にコーキングが使われます。

瓦屋根はもちろん、特に普及率の高いスレート屋根であれば耐久性が低めということもあり、ひびが入って補修をするということも珍しくはありません。

しかしながら、外壁や窓と大きく違うのは『確実に高所作業』であること。

自分で修理をするとなると落下の危険性が高いので、安全が確保が必須です。

業者が行う”コーキング修理”は何が違う?

作業の流れも単純、道具も安く手に入る、だいたいの注意箇所も分かる…なのに、なぜ自分で行った場合に『雨漏りが止まらない!』ということが発生するのか?

逆に、なぜ専門業者が行うコーキング修理は、雨漏りがしっかりと止まるのか?

その違いは『業者が行うコーキング修理は、雨漏りの発生原因を的確に特定していること』にあります。

ただ見た目を直すだけのコーキング補修であれば、ここまででご説明した簡単な流れで問題ありません。ですが、じつは困ったことに、雨漏りの発生原因はもっともっと複雑なんです。

雨漏りの発生原因特定は素人には非常に困難!

例えば壁から雨漏りしている時…外壁にひび割れがあったら、普通はそこが雨漏りの原因だと思いますよね?…残念ながら、一概にそう断言できないのです(汗)。

じつは雨漏りの発生原因は非常に複雑。単純にそのひび割れ以外にも雨漏りの原因となっている箇所があった、なんてことはザラにあります。

『壁から雨漏りしてるから原因は壁だろうと思っていたら、じつは屋根に原因があった!』など、知識無しでは予測できないようなルートで雨漏りは発生するんですね。

こういった非常に複雑な発生原因であることが多いため、自分で修理しても止まらない、再発する…といったことが起きてしまうんです。

もちろん業者と素人での腕の差もあります。ですが、もっとも大きな違いは『原因特定のプロセス』にあると言えるでしょうね。

注意!自分でのコーキング修理は『火災保険が使えなくなる』かも!

これは非常に注意して欲しいポイントなので、必ず頭に入れてください!

じつは、雨漏り修理にその火災保険が使える場合があります。台風などの自然災害で雨漏り原因となる破損が発生した場合、あなたが加入している火災保険で直すことができるかもしれないんです。

しかし、火災保険の適用は『保険申請時に修理対応してはいけない(正確には、保険申請の審査で雨漏り状況を確認しなくてはいけない)』という条件があります。

先にコーキング修理などをしてしまうと、保険申請ができなくなる可能性が非常に高くなってしまうのです(汗)。

下手すれば、本来保険でまかなえていた本格的な雨漏り修理代金を『自身でまるまる支払わないといけない』ということにもなりかねません。

ですから、たとえ『簡単に見える補修』であっても、まずは雨漏り修理の専門業者に確認依頼をする方がオススメなんですね。

雨漏りの”応急処置”がしたいなら

もし、応急処置だとしても、とりあえず雨漏りをなんとかしたいというのであれば、以下の方法がオススメです。

  • ブルーシート
  • 防水テープ

応急処置1.ブルーシート

やり方は非常に簡単。

ただ単にブルーシートを、破損箇所など雨漏りが疑わしい箇所にかぶせるだけ!

ブルーシートは安価で手に入りながらも防水性に優れています。

シンプルながらも、効果は期待できるので、おすすめですよ。

応急処置2.防水テープ

ひび割れ箇所に直接テープを貼って補修をするという、これもまたシンプルな方法です。

ホームセンターでも簡単に手に入りますので、手軽に応急処置が可能ですよ。

ただし、ブルーシートも含め、屋根などに上るのは先程も言いましたが危険なので、外壁や窓だけにしておきましょう。

こういった簡易対応ならば、保険適用ができなくなる…といったリスクもほとんどありません。応急処置を行う際には、コーキング補修でなく、このような方法を検討してみてください。

コーキング異常での雨漏りが疑わしい場合は専門業者に相談!

雨漏りをしっかりと止めたい、予防したい方、もしくは自身でコーキング修理をした方。

どちらの場合でも必ず雨漏り修理の専門業者に相談するようにしましょう。

長い目で見ればしっかりと雨漏りを直すことが大事です!

先ほどご説明した通り、火災保険の適用には『申請前の修理は御法度』です。できる限り『対応する前に』ご相談ください!

専門業者であれば、

  • 発生原因をしっかり特定したうえで作業に入る
  • コーキングの仕上げのクオリティ
  • 屋根など、自分では対処しきれない箇所も見てくれる
  • 必要に応じて火災保険への申請サポートも行ってくれる

といったメリットがあります。

特に発生原因の特定は何度も言いますが、素人では非常に困難。

雨漏りが止まらない、再発してしまう、といった事例の多くの原因がこれなので、しっかりと直すのであれば業者に相談するのがベストでしょう。

自分でコーキングするなら絶対に知っておくべき雨漏り知識:まとめ

では、今回ご説明した内容をまとめていきますね。

コーキングと雨漏りの関係性とは…⬇︎

  • コーキングは家屋の隙間を埋める重要な役割。
  • このコーキングが劣化し、そこから雨水が入り込んでしまう。
  • そのため、コーキングと雨漏りは非常に深い関係性がある。

雨漏り箇所ごとのコーキングポイント…⬇︎

  1. 外壁
  2. 屋根

業者と自分でするコーキング修理の違い…⬇︎

  • 雨漏りの発生原因をしっかりと特定していること
  • 必要に応じて的確に火災保険を利用できること
  • クオリティの高いコーキング作業

雨漏り修理において、比較的自分することのハードルが低めに感じるコーキング。

とはいえ、決して『簡単で誰でもできる作業』というわけではありません。優良な雨漏り修理業者であれば、現地確認から見積もりまで無料で対応していますから、ご自身でいきなり対応を始める前に、まずは専門業者に相談してみてはいかがでしょうか?

(先に修理作業をしてしまうと、火災保険の適用ができなくなる恐れがありますからね…!)

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる