- 最近、天井で雨漏りが起きているっぽい…
- でも、シミがあるぐらいで、水が落ちてくるわけでもないし…
- 正直たいした被害もないので、そのまま放置状態です!
…はい、当然ながらそれ、アウトです(雨漏りはそもそも放置してはいけません)!
雨漏りの被害は想像以上におおごとになることもあり、最悪の場合『天井が落ちる』といったことも起こり得るんです。
「そんな大げさな…」
と思いますよね。たしかに、そうそう頻繁に『雨漏りで天井が落ちました』という事態にはなりません。
でも、それは『なりにくい』だけ。天井からの雨漏りを放置し続ければ、行き着く先は確実に『天井が落ちる』という結果です。天井が落ちて取り返しのつかないことになった事例は現実にあるんですからね…。
もしも雨漏りが原因で天井が落ちたりしたら、必ずこう思うでしょう。
「すぐに雨漏りを直しておけばこんなことにならなかったのに…」
…こんな後悔、したくありませんよね?
というわけでこの記事では、天井からの雨漏り放置を少しでも減らすために、天井からの雨漏りにおける最終的な到達点である『天井が落ちてしまう』を掘り下げて解説しています。
そんなにお時間は取らせません、あなたの家を守るためにもぜひ読んでみてください。



雨漏りで天井が落ちる理由

屋根のわずかなヒビや隙間から雨水が入り込み、屋根裏を通って部屋の中にまで染み出してしまう。これが屋根や天井から発生する雨漏りの仕組みです。
さて、ではこの雨漏りが、どのようにして頑丈そうな天井を崩落させるまでの被害を生み出すのか?
それは『木材の腐食』と『水の重さ』です。
家屋の木材は腐食すると強度がガタ落ちする!
じつは、ただでさえ『人間が暮らしやすい環境』と『木材が腐食しやすい環境』はマッチしているんです。だから家屋が雨漏りしてしまうと、想像以上の速さでどんどん腐食してしまいます。
日本の建築材は木材で作られていることが多く、よりその影響を受けやすいと言えるでしょう。
腐ってしまった木材は急激に強度が落ちてしまうので、屋根の重さに耐えられず、最終的に『天井が落ちる』という現象につながってしまうわけです…。
雨漏りで侵入した『水の重さ』がトドメ!
腐ってしまった木材は、まるでスポンジのように水を吸収するようになります。これがトドメとなるわけです…。
木材がどんどん雨漏りで侵入してきた水を吸収してしまうことで、天井自体の重さがどんどん増していきます。
ただでさえ腐って脆くなったところに、普段以上の重さとなった天井…。
最終的には当然耐えきれなくなってしまい、天井が落ちてしまうという結果に繋がるわけですね。

雨漏りで天井が落ちるかも!?危険度レベルチェック

雨漏りによって天井が落ちる理由をご理解いただいたところで、次は雨漏りしている天井の状態をチェックしてみましょう。
(あらかじめお伝えしておきますが…レベル1だから放置しても大丈夫!では『ありません』。雨漏りは、そもそも放置するとダメージ大です。基本的に、雨漏りを確認したら一刻も早く対処することを意識してください)。

危険レベル1:天井にシミが出来る
雨の日だけ天井にシミができて、降ってない日はシミができない(消えてなくなる)。
こういう状態であれば、雨漏りとしての被害はまだ軽い可能性が高く、いきなり『天井が落ちる』という事態になることはまずありません。
とはいえ…天井にシミが発生する時点で『雨水は、雨漏りによって確実に家屋に侵入している』状態です。
すでに家屋への侵食が始まっているので、安心してはいけません。しつこく繰り返しますが、雨漏りは『被害が小さいうちに対処しましょう』!
危険レベル2:天井に黒カビが発生
天井に黒カビが発生している場合、残念ながら危険レベルは1段階上がっていると考えた方がいいでしょう。
すでにカビが発生したということは、慢性的に屋根裏が濡れてしまっているということになります。乾燥する間もなく、常に湿気を含んだ状態なので、腐食がだいぶ進んでいる可能性が高くなりますね。
一応、この状態でも『すぐに天井が落ちる』という事態には少ないですが、かなり危険な状態になりつつある状態です。

危険レベル3:天井のクロスが剥がれる
天井に張り付けてあるクロスが剥がれてきているのであれば、危険度はさらに進んでレベル3。
ここまでくると、天井が落ちてしまう可能性はかなり高まっている状態です。
天井のクロスの剥がれてきているということは、慢性的な雨漏りの侵食により、明確に『天井にダメージが溜まっている』状態になった証拠。
すでに天井が目に見えてダメージを負ってしまっているので、かなり危険な状態です…。
危険レベル4:天井が膨らみはじめる
ここまで来ていると…正直、いつ『雨漏りによって天井が落ちてもおかしくない状態』にまで進んでいます。
一刻も早く修理を必要とするレベルです。
天井がふくらんでいる状態を目視できる場合、天井自体がすでに相当量の水分を含んでいる状態です(し、その重みもかなりのものになっています)。
ここまで来ていると、天井は限界に来ていると思った方がいいでしょう…!
危険レベルMAX:天井の一部が剥がれ始める
もうここまで来ていたら、天井が落ちるのは時間の問題です(というか、これ…すでに『天井が一部落ちている』状態ですよね)。
すでに天井が耐えきれなくなっており、一部が崩壊し始めている状態。ここまで来てしまったら、いつ天井が落ちてもおかしくありません。
ここまで進んでしまうと、もはや『末期症状』と言ってもいいでしょう。かなり大掛かりな修理を覚悟しなくてはいけません。
雨漏りで天井が落ちる目安はどのレベル?

ここまでで、雨漏りによる『天井落下の危険性』をレベル別にご説明してきました。
ここで気になるのが「どのレベルまで来てたら危険信号なの?」ということかと思いますが…最初から何度もお話しているように『レベル1の時点で、すでに危険』です。
雨漏りというのは、雨水が屋根から侵入して部屋の天井にたどり着くまでに、様々な個所を通っています。
この浸入した雨水によって『どんどん腐食が進んだ結果、天井から染み出す(レベル1)』という状態を肉眼で確認できているわけです。
つまり『雨漏りしていると目視で気づいた時には、すでに家屋は雨水に侵食されてダメージを負っている』状態に他なりません。
レベル1で『すでにダメージを負っている』以上、どのタイミングで屋根が落ちてもおかしくはありません(放置している期間が長いほどにダメージは重なっていくわけですしね…)。
ですから「どのレベルから注意した方がいいか?」と聞かれれば、間違いなく「レベル1が確認できていたら、すぐにでも対処すべき!」が答えになります。
雨漏りで天井が落ちるのを防ぐには?

ここまでで、理由や危険性などをたくさん説明してきましたが…重要なのは『じゃあ、雨漏りで天井が落ちずに済むために、どうすればいいのか?』ですよね。
ハッキリ言いますが、残念ながら『雨漏りが発生している時点で、素人が天井の落下を防ぐ方法』はありません。
まぁ、普通に考えて、バケツを置いたりシートをかぶせたり、と『雨漏りへの対処療法』は出来そうですが…『ダメージを受けた天井を修理する』とか、まずできませんよね…。
結論:自分で対策に悩むより、雨漏り修理の専門業者を頼りましょう
これが結論になります。ご自身で対策を考えるよりも『すでに雨漏りが確認できている時点で、雨漏り修理の専門業者に相談する』ことが最適な答えですね。
「といっても…調査とかにも、お金かかりますよね?」
という不安があるかもしれませんが…そもそも優良な雨漏り修理業者は、相談・現地調査・お見積もりまで『無料で対応』するのが基本ですから心配いりません。
ですから、たとえ雨漏り相談して、家を見てもらって、修理にかかる見積もりまで出させたとしても…修理を依頼しない限りはお金がかかりませんから、安心してください(笑)。
(中には相談や簡単な現地調査でお金をとる業者もいます!優良な雨漏り修理業社かどうかは見分け方があるので、ここはしっかりチェックしておきましょう!)

雨漏りで天井が落ちると、非常に高額な修理となります…
当然ながら、雨漏りの修理を専門家に依頼するには『必ず費用がかかります』。
が…修理費用はピンキリです。
被害が小さければ数万円で直ることもありますし、被害が大きくなるほど修理費用も高額になってきます。
それこそ『屋根が落ちるかもレベル』まで進んでしまうと、最悪100万円を超えるような修理費用になるケースもあります。
すでに雨漏りに気づいているのに、なんとなく放置してしまい、天井に深刻なダメージが溜まり、屋根が落ちて家族に危険がおよび、あげく修理代も100万円以上かかってしまった…。
こんな状態になったら、目も当てられませんよね。
相談・現地確認・お見積もりまで無料で対応できるわけですから、あれこれと悩む前に、サクッと雨漏り修理の専門業者に連絡してしまうことをオススメします。
雨漏りで天井が落ちるとか本当?:まとめ

では、最後にここまでの内容をまとめますね。
- 雨漏りで天井が落ちることは普通にある!
- 天井のシミやカビは要注意、クロスの剥がれや天井の膨らみはかなり危険!
- 天井の一部が剥がれ始めたら、もはや末期状態…!
- 雨漏りが確認できた時点で、すぐに対応すべき!
- 雨漏りで天井が落ちるのを防ぐには、雨漏り修理の専門業者に頼ってしまおう
「ちょっとぐらいのシミだし、大丈夫だろう…」
と軽視されがちな雨漏りですが、それは『かなり危険』であることが分かっていただけたのではないでしょうか。
雨漏りは、素早い対処が命。万が一にも雨漏りで天井が落ちてしまったら、それこそ命に関わります…!一刻も早く対処を行なってくださいね。
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