雨漏りの相談先は慎重に選ぶべき2つの理由【家屋別に選び方を解説】

この記事でわかるPOINT!
  • 家屋別に雨漏りのベストな相談先
  • 雨漏り修理業者の正しい選び方

もし自分の家で雨漏りが起きたら、誰しもが不安な気持ちになるでしょう。雨漏りをそのまま放ってくわけにもいかないので、修理しないといけませんが…

  • 費用はどれぐらいかかるんだろう?
  • そもそも業者に修理してもらうレベルなのか?

ということが気になりますよね。

とにかくまず第一に『ちゃんと専門家に相談する』べきなのですが、今の時代はネット検索すれば、星の数ほど業者がヒットする時代…意外と『雨漏りの相談ってどこにするのがいいのかな?』となる方は少なくありません。

この記事では『雨漏りの相談先のベストな選び方』として、チェックすべきポイントをまとめてみました。ぜひ今後の暮らしの参考にしてみてください。

目次

雨漏りの相談先は慎重に選ぶべき!

その理由は、大きく2つあります。

  • 家屋のタイプや状態によって、相談先が変わるから
  • いわゆる『悪徳業者』が存在する業界だから

理由1.家屋のタイプや状態によって、相談先が変わるから

『家』と一口に言っても、そのタイプは様々。普通の戸建てであったり、アパートだったりマンションだったり。さらにそれぞれ『持ち家』なのか?『賃貸』なのか?色々な観点があります。

例えば、家が『賃貸』だったのなら、その管理責任は管理会社(大家)にあります。あなたに管理責任はないのに、勝手に修理を進めると…無駄にお金を払うことになりかねません(汗)。

雨漏りが起きているのが『戸建』なのか、『アパート』なのか、『マンション』なのか…そのタイプによって、行うべき応急処置方法や修理方法なども変わってきます。

築何年ほどで雨漏りが発生したのか、で『保証などが使えるかどうか』も変わってきます。

ようするに、家屋のタイプや状況に適した相談先を知らなければ、経済的にも大きな損をしてしまう可能性がある、ということなんですよね。

理由2.いわゆる『悪徳業者』が存在する業界だから

冒頭で少しお話したように、今の時代は『雨漏り修理業者』を調べると、本当にたくさんの業者が出てきます。その中にはちゃんとした優良業者もいれば、残念ながら悪徳な部類に入る業者もいるのが現実です。

悪徳な業者に相談することによって、いたずらに不安を煽られ、必要以上に高い費用を取られたり、そもそも雨漏りがろくに直らなかったり…といったトラブルが起きてしまいます。

慎重に正しい知識を持って相談先を選ぶことができれば、このようなトラブルに巻き込まれる可能性は低くすることはできます。

この記事では優良な業者を選ぶポイントも掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

家屋タイプごとの違い

それでは、ここからは『各家屋タイプごとの相談先の選び方』についてご説明します。

タイプ一覧
  1. 持ち家(戸建)の場合
  2. 持ち家(分譲マンション)の場合
  3. 賃貸の場合

タイプ1.持ち家の場合

持ち家の場合、その家屋が

  • 築10年以内の場合
  • 築10年以上の場合

というように、築年数によって雨漏りの相談先が変わってきます。

築10年以内

この場合は、まず売り主であるハウスメーカーにまず相談をするべきです。

なぜなら、雨漏りの発生原因の多くは家屋の経年劣化によるものが多いんですが、経年劣化が起こり始めるのは約10年が目安だから。

つまり築10年以内の雨漏りは、自然災害などによる原因を除けば、売り主側の施工不良が原因ということも珍しくないんですね。

そして、住宅の売り主には、瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)というものがあります。

瑕疵とは隠れた欠陥(通常では気づけない欠陥)のことであり、簡単に言うと『欠陥があったら責任をとりなさいよ』というものです。

ですから築10年以内の雨漏りに関しては、まずは売り主であるハウスメーカーに一度相談してみるのがベストと言えるでしょう。

築10年以上

残念ながら、経年劣化に対する保証というものは基本的にありません。素直に雨漏り修理業者に相談するのがベストと言えます。なぜなら…自然災害での雨漏りだった場合、火災保険の適用が行える可能性があるから!

じつは、雨漏りには火災保険が適用される場合もあるんです。雨漏りに火災保険とはあまりピンとこないかもしれませんが、火災保険には『風災』や『雪災』、『雹災』が含まれています。

つまり風災なら台風、雪災なら雪、雹災は雹による家屋へのダメージに保険を適用しますよ、ということ。

こういった自然災害が原因と認められれば、火災保険で雨漏りを直すことも可能なんです。

ただし、それはあくまでも自然災害によるものと保険会社が判断する必要があります。そして、この審査には様々な情報が必要となってくるので、一般の方が自分で対応するのはなかなかに大変…(汗)。

しかも『保険会社の審査前に雨漏りに対して修理活動を行ってしまうと、最悪保険が適用されなくなる』可能性まであります!

ですから、まずはちゃんと修理業者に相談し、そのうえで『火災保険に入っていること』を伝え、専門家の力を借りて保険適用を目指す方が安全なんですね。

こういった部分も加味し、築10年以上の持ち家の場合は、ご自身で下手な対応をせずに雨漏り修理業者へ相談してしまうことがオススメです。

タイプ2.分譲マンションの場合

この場合は『マンションの管理組合』へ相談するのがベストです。分譲マンションでは住民全員が組合員となり、建物の管理・維持を行う)。

マンションには、『専有部分』と『共用部分』という分類があり

  • 専有部分 → 自分の管理責任
  • 共用部分 → 住民全員の管理責任

となっています。雨漏りが起きた場所によっては、自分の管理責任範囲でないわけです

『バルコニーが共有部分』というケースもあったりします!

マンションの場合、雨漏りの原因が『上の階』ということも十分考えられます。こうなると、原因箇所は『あなたの専有部分ではない』状態ですよね。

こういったこともあるので、まずは管理組合に相談するのがベストなんです。

マンションによっては『このトラブルは、この業者に依頼する』と、管理組合が業者を指定しているケースもあります。トラブルを避けるためにも、まずは『専有部分であっても管理組合に相談する』ことをオススメします!

タイプ3.賃貸物件の場合

賃貸物件の場合は管理会社、もしくは大家さんへ連絡しましょう。

賃貸物件における雨漏りの責任の所在は

  • 管理会社(大家さん)
  • 自分自身

の2つになりますが、ほとんどの場合は管理会社に責任があります。なぜなら、民法第606条で『賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う』と定められているから。

ただし…あなた自身の過失で雨漏りが発生した場合は、残念ながらあなたが責任持って対処することになるでしょう。また、契約内容によっては『●●の対応は自己負担』となっている場合もあります。

契約面含め確認、相談するということで考えても、まずは管理会社(大家さん)に連絡を入れるのがベストな選択と言えるでしょう。

相談前にチェックしておきたいポイント!

ここまでで、ご自身がまず『どこに相談するべきか』は何となくわかったかと思います。

次は、相談前にチェックしておきたいポイントについてご説明しますね。

相談前にチェックしたい!
  • 本当に雨漏りかどうかをチェックするポイント
  • 優れた雨漏り修理業者を選ぶポイント

本当に雨漏りかどうかをチェック

雨漏りに似た症状に『結露』があります。

結露と雨漏りは発生原因がまったく異なるので、あらかじめ『発生現象が雨漏りなのか、結露なのか』をチェックしておくと、そのあとがスムーズです。

雨漏りと結露は、見分けるポイントがいくつかあります。こちらの記事にまとめておりますので、良かったら参考にしてください。

優れた雨漏り修理業者を選ぶポイント

賃貸の管理会社や分譲マンションの管理組合ならともかく、『雨漏り修理業者に相談する』となると、また色々と心配事が出てくるはず。

  • 「相談するのにお金はかかるのか?」
  • 「直るまでにどのくらい時間がかかるのか?」
  • 「修理費用はどのくらいか…?」

などなど。正直な話、これらは『業者によって大きく変わる』内容。ですから、少しでもいい業者に当たりたいものですよね。

よりよい条件で修理を受けるのはもちろん、(悪徳業者などの)不要なトラブルを避けるためにぜひ知っておいてほしい『雨漏り修理業者を選ぶ7大ポイント』があります。

こちらの記事にまとめてありますので、ぜひ参考にしてください!

面倒でも、雨漏り放置は絶対にNG!

「色々と考えることもあるし、組合だなんだとやりとりするのも面倒だし、お金もかかるかも知れないし…大した被害じゃないから、放っておこうかな…」

と考えることがあるかも知れません。ですが、雨漏りは『たとえ被害が大したことなく見えても、放置するのは絶対に厳禁です!

雨漏りの被害には一次被害・二次被害と呼ばれる進行状況があり、目に見える被害が発生した時にはすでに『二次被害』、被害が進んでいる状態なんですよ。

そもそも雨漏りは怪我や病気と違い『時間が経てば自然と治る』なんてことは絶対にありません。手を打たない限り、必ず悪化するだけなので、面倒でもしっかりと対応しましょう!

雨漏りの相談先は慎重に選ぶべき2つの理由.まとめ

少し長くなりましたので、最後に要点をまとめますね。

雨漏りの相談先を慎重に選ぶべき理由…⬇︎

2つの理由
  • 家屋のタイプや状態によってそもそも相談先は変わるから
  • 業者の中には悪徳な業者も存在しているから

持ち家&戸建の場合、次のパターンに分かれる…⬇︎

持ち家のパターン
  • 築10年以内 → 売主であるハウスメーカーへ相談
  • 築10年以上 → 雨漏り修理業者へ

保険会社チェックの前に修理活動をしてしまうと、最悪『保険が下りない』という可能性あり!そんなトラブルを避けるためにも、専門家である雨漏り業者にしっかり相談しましょう!

持ち家&分譲マンションの場合…⬇︎

マンションの管理組合へ連絡!

賃貸物件の場合…⬇︎

管理会社(大家さん)へ連絡!

雨漏りの相談…といっても、あなたが住んでいる家屋のタイプや、雨漏りの発生原因によって、これだけ相談先は変わります。

いきなり業者に相談するのがダメというわけでもありませんが、場合によってはご自身の管理組合や大家さんと揉めることにもなりかねません(汗)。ぜひ、この記事で『ご自身がどのタイプに当たるのか』を確認してくださいね!

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